翼ほしくて |
◆ Middle 07 ◆ |
Scene Player ── 橘 京華
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GM:同じ頃、橘さんは……。時間は夜の7〜8時。
京華:おとなしく買い物してるよ。
良雄:買い物して、家に帰って料理を作ると。
京華:8時になったら料理を作り始める。旦那さんから電話はないですか? 盗聴器の件について。
GM:まだないね。
京華:じゃあ警察署まで行くよ。特殊捜査班のところ。
GM:着きます。
京華:正人さーん。
良雄:部屋には二人。
京華:殴るよ?
良雄:ごめんなさい(笑)
GM:二人は確かなんですが、性別は一緒です(笑) もう一人は橋本くんですね。
良雄:あり? 橋本くんがこんなとこにいるの?
京華:殴り飛ばすよ? 正人さん逃げてーっ。
一同:わーっ(笑)
京華:とりあえず割って入るよ。正人さんに何する気ですかっ。
GM:第一発見者は橋本くんですから。
京華:にゅー……(不満そう) 睨みつけておく。
GM:それはさておき、旦那さんからの情報。[情報:警察]どうぞ。
京華:(ころころ)7。
GM:盗聴器の一種で、本格的なものです。軍事とかそんな感じの。つまりは、そう滅多に見つかるもんじゃない。
総角:電波領域が軍事用のとこ使ってるとか?
良雄:なるほどね。素人が探そうと思っても……
GM:見つからないし、手に入らない。
京華:警察として、そういうタイプの盗聴器を作るような人っていうのは知らない? 普通に犯罪組織がこんなの作りますよ、っていうのはない?
GM:普通のチンピラとかが手に入れられるようなものではありません。
京華:誰が作ったかわかんないと。
舞:内蔵電池で何日分くらい保つの?
良雄:何キロくらいまで電波飛ぶのか、とか。
GM:武蔵蓮沼周辺ですね。電池はせいぜい1〜2ヶ月というところかな。
京華:盗聴器はこんなもんかな。宵谷さん知ってるかどうか聞くー。
GM:正人さんって、芸術とかそういうのは?
京華:普通。(ころころ)[情報:警察]で、19。
GM:ミュージシャンとして有名ですね。
舞:特に警察のご厄介になりそうなところは出てこない?
GM:たまにストリートミュージシャンとして出てくることはありますが……。テレビには絶対出ない。あと、哀しい歌が多い。くらいかな。
京華:じゃあ、今から言う人で、犯罪者リストに載ってそうな人がいたら教えて。
GM:はーい。
京華:橋本良太。
GM:すんごい疑われてるなぁ(苦笑)
総角:一番最初があれだったもん。
京華:池谷由紀子。宵谷昇也はさっき聞いたから、あと輪守真。(ころころ)うん、回らないよ。9。
GM:誰も載ってません。
京華:載ってないんだ。することなーい。じゃそこの橋本さんを敵視しつつ、正人さん食事できるところに連れていってお弁当食べる。
GM:仕事中でまだ時間かかる、と断られます。
京華:ずーっと待ってるからよろしく。夜中まで待ってる。
舞:じゃその頃に電話入れて(侵蝕率上げる)かくかくしかじか。これから守真さんを説得しに行くので、一緒に来てもらえませんか?
京華:今からですか?
舞:はい。
京華:にゅう〜(悩) わかった、橋本さん連れていっていいんだったら行きます。
良雄:それって実はいいんでないの? 仲間のうちの一人でしょ?
総角:一応ね。信用はされてないけど(笑)
舞:特に問題はないような気がする。というわけで、構いませんよ。
京華:ということで、橋本さんを引きずっていく。
GM:へいへいとついていきます。
◆ Middle 08 ◆ |
Scene Player ── 斗南 舞
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GM:説得シーン。まだ夜中。
舞:じゃあ侵蝕率上げる(ころころ)。
京華:(ころころ)10。80突破しました。
舞:まず、守真さんのプライベート携帯に電話を入れまーす。つながる?
GM:つながる。
舞:夜分遅くに申し訳ありません。実は先日納入していただいた銃弾の件につきまして、飛水宮の支部長さん直々に、というのもなんですが、一緒にお話をなさりたいということなんですけれども。今お時間、可能ですか?
GM:「ああ、そうですか。ちょうどいいところです。私もちょうど話をしようと思っていました」
舞:そうですか。ではそちらのビルの会議室の方に向かえばよろしいですか?
GM:「ええ、それで結構です」
舞:では今からお伺いします。がちゃ。向かう。
京華:じゃ、途中で合流します。
舞:はぁい。では支部長とも合流して……逢えるかな?
GM:逢えますね。「ここからは、支部長と橋本さんだけの方がよろしいのですが……」
舞:んー……。そうですね。友情あふれる説得シーンは、GMシーンとして演出してもらうとして(笑)
GM:つらっ!?(笑)
舞:ええ、それで構いません。ああそう、最後に一言だけ。と立ち止まって。宵谷さんからご伝言がありましたよ。また昔のように逢いましょう、と。
GM:「……」
舞:では失礼。てふてふ。
良雄:さ、マスターシーンで説得だ(笑)
GM:マスターシーン……辛い(笑)
舞:愛あふれる説得があって納得した、でもいいよ?(笑)
GM:支部長、何から始めるのかなぁ……?
舞:10年前のことを、憶えているか?(<-突然支部長)
GM:「ひさしぶりだな。お前いったい、今までどうしてたんだよ?」「自由に闊達に暮らしていたよ」……昔話省略(笑)
良雄:いろいろありました。
舞:説得されてくれるかなぁ。次に逢うときは敵同士だ、とかいって物別れに終わらないことを祈るよー。
良雄:ばたんって開いてさ、ほんとに話のわからないヤツだ! なんていって支部長が出てくるのも面白いんだけど(笑)
舞:楽しいけど嫌だー(笑)
京華:人間味帯びすぎです(笑)
GM:中の様子ですが……
旧友3人、水入らず。最初は穏やかに話が続いていたものの ――
「オリの中じゃどうしようもないだろう!」
叫んだのは、守真。UGNから離れて生きる彼にとって、支部長や橋本は縛られているようにしか見えなかった。かつて共に求めた、自由を忘れて。
「お前は逃げているだけなんだ」
支部長は冷静。いや、冷静であろうと努力しているのが、わかる。
「逃げる?」
口元を歪める、守真。
「翼を持って、自由に飛び回らなきゃいけないんだ。違うか?」
「違わない」
たっぷり一呼吸おいて。
「違わない、が。海を渡る力を、持たなければならないだろう」
守真は応えない。応えられない。否定は、できないから。
「ツバメはあんなに小さくても、大海を超えられる。人間の力は、思ったほど弱くないのだぞ?」
「……お前たちに、それだけ力があると言うのか」
「ないかもしれない。だが、得ようとしている」
そこでちらりと、橋本に目を向ける。
「二人で決めたんだ、再会したときにな」
世の中、捨てたもんじゃない。そう言ったのは、自分だったか、それとも橋本だったか。それは、どちらでも構わないことだった。
目指す道は、同じなのだから。
「組織の奴隷にならないように。二度と小さな鳥たちが翼をもがれないように」
少しずつだが、変わってきている。だから。
「お前も ―― 逃げるな」
いつの間にか下を向いていた守真の視線が、その言葉に反応して ―― 上がった。
良雄:うおお、支部長最近人間わかってきてるっ。
舞:かっこいいーっ。
GM:しばらくすると、守真さんが支部長と一緒に、しょんぼりした顔で出てきます。「オレは……逃げていただけだったんだな。すまなかった」
一同:おおーっ。
京華:思わず支部長に抱きついていいですか(笑) 支部長ありがとーっ。
GM:だらだら。一気に行動不能に陥ってます(笑)
支部長の懇親の説得の甲斐あって、守真自身はこの件から手を引くことを約束してくれました。
良雄:守真は一人だけ、UGNの影しか見えてなかったんだな。
GM:そうですね。残った一人、昇也くんはどうしているんだろうとみんな不安げに話しています。
舞:彼は彼で、頑張って生きていますよ。とだけ言っておこう。
GM:「そうか、ありがとう」
京華:守真くんは、結局今までの間に何をしたの?
GM:事件の真相について、語ってくれます。
支部長と橋本がUGNに監禁されている。そう思いこんだ彼は、UGNを潰して彼らを救い出し、ともに自由に生きようと計画を立案しました。
ファルスハーツ・UGN関係なく接触したところ、ファルスハーツ側では“裁きの雷”がUGNを攻撃しようとしていたこと、UGN側では“霧の夢”が現状に不満を抱いていたことを知ります。
そこで彼は、それぞれを結びつける役割を果たしました。
京華:“霧の夢”さんが何かやりたいなぁと思ってるところに、守真くんが現れたから、ラッキーって感じだった?
舞:これならいけるかもしれない、と。
良雄:がーんがーんがーんがーん。言いくるめられたわけではないのかぁ。討たなきゃいけないのか、オレはこの手で教官のことをーっ。
総角:つまり全員、ファルスハーツに踊らされてたと。
良雄:ファルスハーツ許すまじ。
京華:盗聴器仕掛けたのはキミ?
GM:もちろん守真くんです。
京華:全部どこにあるか教えてくだされば、回収しにいきますんでお願いします。
GM:聞いた。
京華:ちなみにその情報、どこに流れてるんですか?
GM:守真くんが収集して、一手に握っています。ファルスハーツが好きなんじゃありません。むしろ嫌いです。UGNと同等と思ってました。だから、ファルスハーツに情報を流してはいません。
良雄:いやわからない。ファルスハーツが《タッピング》をしていないとは限らない。
GM:それはありますけどね。
京華:UGNを討つためにただ使っただけでしょ。
総角:ただ使っただけ……。使われてる感が否めないなぁ。
良雄:やばいなこれは。ファルスハーツの方が一手上にいってそうな雰囲気があるぞ?
舞:頑張れ屋上組っ。
良雄:頑張りますっ。
舞:橘さんにはちょっとお話をして。もし明日可能だったら、薬王寺さんの護衛についてもらえますか?
京華:はい。
舞:それではごゆっくり。と支部長たちに言い残して、帰ります。このあとは、こいのぼりに逢いに行くつもり。
GM:ではシーン切ります。
◆ Middle 09 ◆ |
Scene Player ── 原町岬 良雄
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良雄:というわけで屋上ですが。
総角:屋上に来ました。
GM:まだいない。
良雄:そりゃいねーだろうな。よかった。で、おたく(総角)どうするの?
舞:隠れられそうな場所、ありそうなのかな?
総角:とりあえずここから(会合場所の)窓見てみません?
良雄:ああ、見てみよう。こそーっと。でもこんなとこから狙うのは、さすがにうちらの腕前ではなぁ。
GM:少なくても《シューティングシステム》がないと、これはダメです。
良雄:持ってない。さて、オレはここに隠れる。隠れられそうな場所ということで……階段上がってきたところの上。ここは任せろ。
総角:じゃ、ここはお任せします。
良雄:キミはキミの仕事をやるんだ。びしっ。
総角:わかりました。オレの仕事って……護衛だな。
良雄:一応[隠密]を振っておきましょうか?
GM:[知覚]と対決のときのみ振ってください。
良雄:するときに振ればいいんだな? 了解。隠密をしている。
◆ Middle 10 ◆ |
Scene Player ── 斗南 舞
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GM:朝になるまで、何かする人?
舞:こいのぼりに逢いに行きます。
GM:はい(シーンカード渡す)
舞:(侵蝕率上げて)夜分遅くに申し訳ありません。
GM:「あらあら、どうなさいましたの?」
舞:実は内々のお話がありまして。こっそり話せる場所に行こう。盗聴器は心配ないから大丈夫だとは思うけど、一応念の為にね。で……明日の会談のお話を伺いました。
GM:「誰からそれを?」
舞:飛水宮の支部長さんからです。
GM:「それで、何があるの?」
舞:えー、伝えるべきことは……襲撃が予想されること。
総角:それは予想して、優秀な部下を配備しております(笑)
良雄:あーダメだ、死にそうだーっ(笑)
やっぱり公式リプレイ参照です。
GM:「池谷さんも守っていますので」
舞:実はその池谷さんが……。
GM:「そうなんですか。それは……ありえないことではありませんね」
舞:そこで、できる限りの対策をとっていただきたいのですけれども。可能ですか?
GM:対策……?
良雄:まず、精鋭部隊を配置しないでください、とかね(笑)
舞:まずやれることとしては……えーと。外部のイリーガルを、UGNのエージェント風に見せかけて、護衛につけること。エージェントには心当たりがあるので、明日連れてきます。
GM:「わかりました」
舞:それから、可能なら……誰だっけ、偉い人?
良雄:稲尾さん。
舞:稲尾さんと薬王寺さんに、影武者が立てられるなら立てること。本人はエージェント側にいてほしい。つまり、護衛の方に本物が混じってる感じで。
良雄:なるほど、同じ場所にはいてほしいと。
舞:うん、そうでないと説得ができない。
GM:「了解しました」
舞:じゃそこは撤収して、橘さんにかくかくしかじか、こういうことですので、明日来てください。っていう連絡を入れて。
京華:はい、メールだったらみます。
舞:メールです。あと、そちらの二人(良雄と総角)にも、いちおメールでそういうことになりました。っていうのは流しておきます。
良雄・総角:へーい、了解。
良雄:まぁオレがやることは変わらないわけだが。
京華:(屋上は)ひおー。寒い。
良雄:がくがくぶるぶるですよ。あれおかしい、この役目オレじゃねーのに(笑)
舞:じゃ、夜のうちに差し入れに行こうかな。
良雄:ああ、ありがてぇ。じゃオレがシーンに登場すればいいんだな。(侵蝕率上げる)8。80になった。
舞:じゃ、差し入れにご飯と歌をお届けに。
良雄:やたーっ。
舞:《気功》《絶対の空間》……だけでいいか。(ころころ)7点ほど回復。
良雄:やったー、ほぼフルだ。たまにはこういう歌もいいなぁともさもさ……何差し入れされたのかな?
舞:おむすびで。そんな風に唄いながら、シーンはフェードアウトしていくのでありました。
舞:ここでロイスを結んでおく。良雄さん。
良雄:あ、オレはそこ(総角)にロイス結んでおく。部下……部下じゃない、仲間(笑)
総角:こっちも良雄にロイス。レッド(笑)
京華:あ、じゃボクさっきからさんざんいじめてる、橋本くんに結んどこうかな(笑)
良雄:やっとこさシナリオロイスが結ばれました(笑)
GM:まったくだ(笑) 不信感が表なんだろうな……。
京華:いや、橋本くんには不信感なんてもんじゃないよ。憎悪ですよ?(笑) だって正人さんのそばにいたんだもん。
良雄:おたく、男にも嫉妬するんかいっ(笑)
京華:ポジは普通に振ります。(ころころ)連帯感。でも表に出てるのは憎悪なんでよろしくー(笑)
良雄:ひえー(笑)
舞:問題は明日、私がどこにいるか……(悩)
良雄:表に、こっそりと見てる?
舞:……ここ?(会合ビルの屋上を指差す)
良雄:下に降りるのがえらい大変そうな気がしますが? オレは《鷹の翼》があるからいいけど。
舞:降りなくても、私の歌は射撃距離おっけーだから。
良雄:あああそかそかそか。そんな高いところで、世界を救うかのように唄う、そんな特権階級(笑)
舞:じゃそれで(笑)