翼ほしくて |
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◆ Opening 03 ◆ |
Scene Player ── 哀河 総角
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君は武蔵蓮沼高校に通うオーヴァードだ。君はいつものように下校していると、帰り道にいきなりジャームに襲われた。その力は圧倒的に強く、君は死を覚悟する。そのとき、ジャームがピアノ線で串刺しにされてつるされ、さらに光が注がれて燃え上がった。いつの間にか立っている一人の黒コートの男。君を無視して彼はこうつぶやいて去る。
「守真(かみま)のやつ……高橋のやつ、どうするのだろうか……」
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GM:次、PC<3>。
総角:こっちか。はい、帰宅中ですね?
舞:あ。ところでみなさん侵蝕率上げました?
良雄・京華:あ、上げてない(笑)
さっそくこの時点でダイス振って上げました。
総角:(ころころ)10。で、帰宅中ですね? 今日も可哀想に帰宅しております(笑)
良雄:可哀想にって何だ。
舞:不良にお金奪われたとか?
良雄:おうおうおうにーちゃんよぅ。この道通るには通行料必要なんだけどよぅっ。(<-突然不良)
京華:通行料ってなんだー(笑)
GM:そんな通行料を取られそうな瞬間(笑) 目の前の不良が、血を吹き出して死亡しました。
良雄:ぎゃ〜〜〜〜〜〜〜〜!!(<-不良)
総角:何事っ!?
京華:どっちにしろ可哀想だよっ(笑)
総角:何事ですか、オレは何もやっていないっ(笑)
GM:えー、[知覚]判定をしてください。
良雄:いきなり可哀想な……。撃たれる、撃たれるよ!(笑)
総角:な、何が……(ころころ)10。
GM:(ころころ)回った。
総角:なに、撃たれたの?
GM:撃たれますよ(きっぱり)
このGMさんは飛び道具大好き、狙撃も大好き。セッション中、おおむね一度は撃たれます。
GM:演出ですが、あなたは後ろから心臓を撃たれて、スローモーションのように倒れていきます。
総角:オレって可哀想な一生だったなぁ……(爆笑)
良雄:可哀想、開幕からなんだよ(笑)
舞:ほんとに可哀想(笑)
GM:わずかに視界が残っているうちに……
総角:(さえぎって)《リザレクト》ぉっ。何しやがるこの野郎っ!
GM:「ほう、まだ立てるとは随分と余裕だな」
良雄:とそこに警官の人が立っております(笑)
GM:じゃあ警官でいいや(笑)
総角:何だよこの街の警官は!?(笑)
GM:「少々変装していただけだよ」と、ぱっと帽子を投げまして(笑) 「さぁ、死んでもらおうか」
総角:またですかー!? もうヤだよ!(爆笑)
GM:「永遠にな」
総角:え、えーと……なんで狙われるんでしょうか? ボクが可哀想なヤツだからでしょうか?(笑)
京華:多分そうだよ。全ての不幸を引き受けてる感じ?(笑)
総角:そんな、そんな……。
GM:「貴様を殺しておけば、そのあとでいろんなものが手に入るからな」
総角:オレが死ぬといろんなものが手に入る? あんた、オレに保険金かけてんのかっ?(笑)
良雄:死ぬ、死ぬ(笑)
総角:ちなみにいくらくらいかけてるんですか? それを聞くまでは死ねない(笑) 百万くらいで殺さないでくださいね?
GM:1円だ。
総角:ちょっと待てぇぇぇっ(笑) ワイヤーウィップ装備!
GM:「ほう。では存分にかかってくるがいい」
総角:1円程度でやられてたまるもんかっ(笑) これってダイス振ります?
GM:いや、全部演出で。
総角:わかりました。では演出で、まず周囲の空気を冷化させ、電気を纏ったワイヤーウィップで斬る!
GM:ではそのときに、一発の銃弾がその警官から放たれました。
良雄:まだ警官なんだ(笑)
GM:その銃弾はウィップに命中し、ウィップは壊れました。
総角:待てこらぁぁぁぁっ(爆笑) 高いんすよワイヤーウィップ!?
GM:ではこちらの攻撃。「さぁ死んでもらおうか」
総角:死ねるかこの野郎っ。
GM:ダメージは……32。
総角:普通に落ちるが……その程度で死ねるか、《リザレクト》! 今度はちゃんと、《バリアクラッカー》乗っける。乗っけた上で、自分の拳に炎を纏わせて殴る!
GM:警官は笑みを浮かべて、まともに受けますが……何の傷もついてません。そして弾を込めます。
総角:その前に聞いておこう。オレを殺して何の得があるのか。本当にたった1円のために殺そうっていうんじゃないだろうな?(笑)
GM:「キミの身分が欲しいのだ」
良雄:乗っ取ろうってことか。
総角:オレなんか乗っ取っても……。可哀想の肩代わりしてくれるんすか(笑)
GM:(悪役口調で)「それもいいかもなぁ?」
良雄:そうしてチョンガーの可哀想一色の人生が終わるのであった(笑)
GM:そう思った瞬間。その警官がワイヤーに貫かれます。
総角:こいつじゃなかったのかそれ!? てっきりこいつだと思ってた!
ハンドアウトに出てくる、ロイスの男。それがこの警官だと思っていたようです。
GM:違うよ。目の前で警官が串刺しです。
良雄:やっぱり可哀想だよね、おたく(笑)
GM:その警官が「うわーぎゃー」と言ってるあいだに、ワイヤーと一緒に燃え上がりました。
総角:オレのワイヤーは?
GM:あ、別だよ。そしていつの間にか黒コートの男が立っています。
総角:今度はあんた? 今度は何!?(笑)
GM:(無視して)「守真の奴……。高橋の奴、どうするのだろうか……」
総角:何? 何言ってんのかわかんないから、わかるように説明して!(笑)
GM:「傷ついたようだな。まぁこのワイヤーをやる」 ぽいっ。
総角:ああどうもありがとうございます(笑)
京華:小市民だ(笑)
総角:ワイヤー壊れてどうしようかと思ってたところなんですけどね。まぁそれはいいとして。で、この人誰?
GM:「いずれ関わるようになるだろう」
総角:あんた今倒しただろ(笑) なんでまた(笑)
GM:(答えずに)炎となって消えました。
総角:わけわかんないよ〜(泣) オレって毎回可哀想……。いつものことだけど(笑)
良雄:いつものことだとしょんぼりと帰ろうとして、交差点を曲がったところで「おうおうおうおう、ここ通行料がいるんだけどよぅ!」(笑)
総角:またですかぁぁぁっ。そんな感じのオープニングで(笑)
舞:救いがないよぅ(笑)
GM:まぁ最後の不良はなしで(笑) ロイスは黒コートの男。推奨感情は恐怖。
総角:恐怖? ないよそんなの(笑) えーと食傷。もうこんなのやだー(笑)
良雄:ポジは? 純愛?(笑) ウィップもらったし。
総角:ああ、ウィップもらったんだよな。ウィップ使いとしてはオレより上なんだよな、あの人。
舞:だったら尊敬でいいんじゃない?
総角:ある程度尊敬はしておこうか。……いや、尊敬しない。同情。あの人も可哀想っぽかったなー(笑)
GM:確かに切ない眼をしていました。
総角:……やっぱり振る。(ころころ)執着。ああ、執着ね……。じゃあ執着/食傷で、食傷が表。
良雄:あいつは何なんだ。あいつのせいでオレはこんな可哀想なんじゃないか(笑)
総角:実はあいつのせいなんじゃないか。うん、それで執着(笑)
◆ Opening 04 ◆ |
Scene Player ── 斗南 舞
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君はフリーのネゴシエーター(!)である。先日、守真という製薬会社の社長から「個人的な依頼」を受けた。UGNとつながっているこの製薬会社なのだが、飛水宮市のUGN支部に特殊な薬品を売りたい。だが、飛水宮市支部とは特に何もないので中継ぎ役になってほしいとのことだ。幸い君は、飛水宮で仕事を多くしている。
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GM:最後、PC<4>。
舞:はぁい。侵蝕率……(ころころ)1。
総角:ところでPC間ロイスを取っていませんが。
GM:おお(ぽん)。オープニングが終わってから取りましょう。
今回、プレイヤーも含めていろいろ忘れてますね。
舞:私はいつものように、スタジオで練習を。
GM:あなたは先日、依頼を受けています。
舞:ああ、既に受けちゃっているのね。
GM:はい。その先日の話をします。
舞:じゃあ過去の話。きゅるきゅる。(<-過去に巻き戻る音)
GM:「私は守真(かみま)というものですが」と、製薬会社の人が現れました。
舞:守真(メモメモ)。
GM:それは名前でして、名字は輪(りん)といいます。
舞:輪・守真。珍しい名前ですね。
GM:あなたはUGNと多少つながっていますので、彼のことは知っています。UGNとつながっている製薬会社の社長です。
舞:ふむふむ。じゃあ……その守真さまが、私にどのようなご用事でしょうか?
GM:「実はですね。今回私の会社の方で、特殊な薬品を開発しまして」
良雄:ソラリス印だ、きっと。
舞:やばそう(笑)
GM:「銃弾に込めると非常によいことになります」
舞:はぁ。それって、どのような銃弾になるんでしょうか?
GM:ルール的には、相手の侵蝕値を上げて《リザレクト》させずに倒せるというものです。
良雄:昔のレッドソードみたいなヤツだな。
以前、侵蝕率を上げる薬を剣に塗って襲ってきたエージェントがいました。それがレッドソードです。もう死んでますが。
GM:「これを飛水宮市の支部に入れたいんですがね。私、飛水宮市の支部とは何の関わりもなく、困っているのですよ」
京華:そこで関わりを作りたいと。
良雄:きっかけをどうか作ってくれませんかと。
舞:なるほど……。
京華:そういえば守真さんっていくつくらいの人なの?
GM:若いです。18〜20。天才肌かもしれません。「あなたは幸い、ここらで仕事をしているようですし。飛水宮市の支部とも、何度か仕事をしたことがあるのでしょう?」 あることにしてください(笑)
舞:ご懇意にさせていただいております。
GM:「ぜひともよろしくお願いします。もちろん報酬の方はそれなりに」
舞:うーん……。話だけはさせていただきます。
GM:「ありがとうございます」
良雄:ヤバいヤクを手に入れた。
舞:ね。こんなのUGNに渡していいのかって不安なんだけど。
GM:そんな先日のこと。あなたは今からUGNに行こうかな、というところです。
舞:あぁ、はいはい。じゃあオープニングの間に、アポとって時間決めておくね。
GM:他に何かしたいことは?
舞:そういう薬が他に存在するかとか、情報屋に調べておいてもらう。
GM:じゃあ[情報:裏社会]で振っちゃってください。
舞:あ、いいの? じゃあ《ベーシックリサーチ》組み合わせて……(ころころx2)22のが高いので22ですね。
GM:レッドソードの話はもちろん出てきます。他にもあっちこっちでいろいろ研究されています。ただ弾薬については、あまりないようです。確かに新種の弾薬と言えるかもしれません。ただしまだ実験段階でして、ひょっとしたらそんなに効果もないかもしれない。
舞:了解でーす。
GM:ところで、「感覚」を振ってください。
舞:「感覚」……(ころころ)8。
GM:では特になし。以上でシーン終了です。
GM:ロイスはもちろん守真さん。推奨感情は不信感。
舞:この人とは初めて逢ったんだよね?
GM:守真さんとは初めてです。
舞:はぁい。ポジティブは……好奇心にしておきます。不信感を表で。