青のレクイエム
第3話 青のレクイエム

MIDDLE PHASE

◆Middle07◆甲月シュージ

GM:では病院から帰るところ。近くにいた2人は登場するんですね? 何かすることはありますか?
シュージ:あのね、羽根を首から下げるから紐を買った。お守りー。
遥歌:ちょっと見せてもらっていいですか? どんなものかと<知識:レネゲイド>で。
GM:今体調がよくなくて、ひっこまなくなった羽根なので、彼が元気になったら何かしらリンクがあるかもしれない。けど現状、何か意味があるかってーと……なんもねぇ(一同爆笑)
遥歌:じゃあぽふぽふっと頭を撫でて、大事にしてあげてね、と。
シュージ:……言われなくてもするもぉん(ぶー
遥歌:あ、なんか反抗的だ。お兄さん悲しいー。
GM:うはは。
どこかの瑠璃:小うるさいお兄さんは嫌われるんだよ。
シュージ:だって、お守りなのになんか調べようとする。
遥歌:掌にのせてまじまじと見ただけですよっ。
シュージ:まじまじと見たー。お守りなのっ。
GM:では病院から出て歩いていくと向こうから1人の少年が歩いてくる。
近くの瑠璃:きたきた。
シュージ:真琴君だ!
GM:はい、真琴君です。表情はあのときのまま。どこか打算的。こんな笑みを浮かべる子じゃなかったのに。
遥歌:シュージ君を庇うように立ちます。
GM/真琴:「こんにちは、シュージ君」
シュージ:……こんにちは。
GM/真琴:「君に、言いたいことがあったんだ」
シュージ:なぁに?
GM/真琴:「ごめんね、君を裏切ることになって」全くごめんと思っていない声で言います。「でもね、それまでの僕が偽りだったんだ」
シュージ:……違うの? 一緒にいたときの真琴君と、今の真琴君は違うの?
GM/真琴:「ううん。一緒だよ。あの時の僕も、今の僕」
シュージ:じゃあ、覚えてる?
GM/真琴:「そうだね……」ちょっとだけ昔を懐かしむ表情を見せる。「君達と過ごした日々はそれなりに幸せだった。それは覚えてる」
シュージ:よかった、幸せだったんだ。
GM/真琴:「こういうとき、『ありがとう』って言うんだよね」平坦に言う。知識として覚えているだけです。
遥歌:うわ、もうロイスとれないんですけどっ! とるなら「親近感」でっ!!←既にロイスの欄がいっぱい
GM:彼の顔には張り付いた笑顔。形だけの笑みとはこういうものか。
シュージ:それを言いにきたの?
GM/真琴:「そう。なぜかは分からないけど、それだけは言わなきゃと思った」
シュージ:……ありがとう。
GM/真琴:「僕の存在理由は君達を監視し、時がきたら捕らえること。それだけのための生活だった」
シュージ:そんなことない。
GM/真琴:「僕にとってはそうさ」
シュージ:そんなことない。お友達だもん。
GM:そういうと、刹那、少しだけ悲しそうな顔をする。
GM/真琴:「もう、君たちの事は何も思わない。それだけが存在理由だったんだから」
シュージ:でもそれだけが理由なんて、そんなことないもん。一緒にいたの楽しくて、友だちで……。
GM/真琴:「僕にはそれが理解できないんだ。途中経過に過ぎない」
シュージ:だけど、途中も大事だよ?
GM/真琴:「僕は違う。僕はそのためだけに作られた存在」
シュージ:うー、うー。でも、目的がそうでも、それだけのために生きることないじゃん!
GM:何を言っているのか、まったく分からないような表情をする。
遥歌:それはすごく悲しげに見ている。何もいえない。今の真琴君の気持ちが分かってしまう。昔の自分が近かったから。シュージ君の言葉が響けばいいなと思う。
幸助:おまえは、存在理由を自分で作るってことは理解できるか?
GM:はい、理解できない顔をしてます(笑)
シュージ:つくろうよ! 理由、1個だけのことないし。
GM/真琴:「僕にとっては1個だけだよ。今日は話ができてよかった。君と話をしたかっただけなんだ。今君を捕らえるのは簡単だけど、しない。明日また来るよ」
シュージ:おじさんと?
GM/真琴:「そうだね」
シュージ:央樹君は?
GM/真琴:「きっと、来るんじゃないかな。君に会いたがっているから」
シュージ:……うん。
幸助:今、俺達が会いに行っちゃだめなのか?
GM/真琴:「そんなシナリオはないね。それじゃ、また明日」
GM:ふと気がつくと傍らに不気味な金髪の男が立っている。そして黒い球体が表れ、2人が消えていきます。
遥歌:バロール。
幸助:応えるわけはないと分かっているけど叫んでおく(笑)「何者だ!」
GM:では、男が視線を向けて、ただでさえ裂けているような口をさらに深く笑みの形にして消えていきます。
瑠璃:あれがアベル・シュバイツァーね。そのへんの木の上から呟く。シーン登場。
シュージ:あ、瑠璃ちゃんだ。あのねあのね、真琴君がきてたんだよ。
瑠璃:うん。聞いてた。
シュージ:今の人知ってるの?
瑠璃:アベル・シュバイツァーっていう、FHのエージェント。
シュージ:その人、何してるのー?
瑠璃:“ナイトメア・ウェーバー”って奴と一緒に動いてるみたいよ。
シュージ:三重のおじさんと一緒にいるって出てきた人だ。
遥歌:如奈さんのほうで関わりがあるんですか?
瑠璃:私はないわよ? 向こうは知らないけど。
シュージ:瑠璃ちゃんは知ってるだけだよね。
瑠璃:うん(笑) まあ、何の理由で向こうが私にちょっかいかけてきたのかは知らないけど。
幸助:……うーん。言いづらいだろうけど、三重先生に何か知っていることがないか聞きに行ったほうがいいかなあ。今の状況だと三重俊之の居場所や天羽の様子がさっぱりつかめない。何か手がかりがほしい。明日天羽が来るのを待ってたら、手遅れになる気がする。
瑠璃:待っててひどいことになったからねぇ(苦笑)
シュージ:つっこんでもいいことないよー(笑)

 約束の場所で待っていたらロイスが死んだ人が前者。なりふりかまわずつっこんだらさらわれた人(のプレイヤー)が後者。哀。

遥歌:聞きに行くのはありだと思うんですが、他に何か辿れそうなしっぽはないかな。
シュージ:ねー、全然関係ないかもしれないけど、“シュバルツシルトの人形”の『シュバルツシルト』って何?
GM:<情報:学問>か<情報:裏社会>で調べてください。
シュージ:じゃあ裏社会。さっきおじさんと仲良くなったらしいから(笑) 9。
GM:ブラックホールにはシュバルツシルトの半径というのがあって、ここを超えると特異点に吸い込まれてしまうという境界のことです。
遥歌:そこまで出たなら学問で調べる必要はないかな。“シュバルツシルトの人形”という名前について裏社会で……11。
GM:このコードネームの裏には、特異点を三重俊之とすると、この少年がシュバルツシルトの半径という意味がある。
幸助:つまり……?
GM:簡単に言おう。ボディーガード。これ以上先には進めさせない。
幸助:ああ、なるほど。ならもうひとつ、EXEXについてもっと詳しく調べたらどうだろう。(ころころ)7。
GM:“EX”というのはEXレネゲイドとエグザイルの略だと思われます。エグザイルのエフェクト《融合》をEXレネゲイドに発症させることで、装着者が常にそのコートのエフェクトが使える、という代物です。
一同:ほぉー。
GM:つまり、第3のシンドロームを扱うことができる。ただしまだ開発段階で、侵蝕値が2倍かかる。他にも欠点があるようですが、達成値7ではわかりません。
遥歌:では調べてみます。裏社会で……10。
GM:現段階では、そのコートはエグザイルピュアしかできません。さらにもう1つ、ゲーム的な話になるんですが……コートのイニシアティブって何よ(一同笑) というわけで、コートがまず《融合》を使ってからという順番になるのですが、コートにイニシアティブはないのでトループと同じ扱いになります。
瑠璃:一番最後ね。
GM:だから、使おうとするとセカンド・アクションか、トループのあとまで待機して行動するしかありません。
遥歌:なるほど。
瑠璃:エグザイルかぁ。やっかいなエフェクト多いんだよなあ。
GM:ちなみに実際にEXEXを使うのは今回が初めてです。
遥歌:居場所の手がかりにはつながりませんね。……待つしかないのかなぁ。

◆Middle08◆久遠寺遥歌

遥歌:うぅー、早くクライマックスに入ってください。侵蝕値がやばいです……ってまた10しか出ないよ、このサイコロ!
GM:さっきのシーンの直後です。基本的に全員登場してください。支部長から電話がかかってきます。
GM/薬王寺:「三重和歌子さんの拘束が解かれます。和歌子さんがあなた達のお手伝いをしたいそうです」
遥歌:分かりました。
GM:後ろでうるさい。「あたしにもケリつけさせろー!」(笑)
GM/薬王寺:「一旦支部にお戻りいただけますか?」
遥歌:わかりました。
GM:と、いっている電話がブブ、と電波ジャックのような感じ。突然雑音が……。
遥歌:あっ。じゃあそれはぱちんと電話きって……。
GM・シュージ:え、切るの?(汗)
遥歌:だって、ジャックされたらまずいでしょ?
シュージ:逆だよ。
遥歌:へ?
シュージ:これから誰かが割って入って何か話そうとしてるんでしょ!?
GM:当たり前じゃないですか(笑)
瑠璃:話終わったやん、もう!
幸助:盗聴するならおとなしく聞いてればいいんだよな(笑)
遥歌:そ、そうですね(笑) じゃあ、切ろうとしたら総ツッコミが入ったということで(笑)
GM:はい、男の声が割って入ります。初老の男の声ですね。
GM/男:「はじめまして。君は……久遠寺遥歌君だったかな?」
遥歌:ご存知なんですか、僕のこと。
GM/男:「まあ知らないことはない。私は三重俊之だ。そこにシュージ君はいるかな?」
遥歌:……。お答えしなくてもお分かりなんでしょう?
GM/俊之:「私は明日早朝、シュージ君を迎えに行く」
遥歌:天羽君は無事なんですか?
GM/俊之:「元気だよ。明日は天羽君も連れて行く」
遥歌:今はどちらにいらっしゃるんですか?
GM/俊之:「それはもちろん言えないよ」
遥歌:おやおや、こちらにはいろいろ喋らせておいて、つれないですね。

 何も喋ってないよ、おにーさま。

GM/俊之:「そんなに焦るな。明日、天羽君は連れて行く。大丈夫だ、君達のよく知っている天羽君だよ」
遥歌:何も彼の体に手を加えないと保証していただけますか。
GM/俊之:「こちらからそのような保証をする必要はない。君達にとってはまたとないチャンスだと思うがね。君達はこのままでは私にはたどり着けない」
遥歌:……そのようですね。
幸助:天羽を連れてきて、シュージ君とあわせて2人とも連れて行く、そう言ってるんだな?
GM:はい。何故天羽君を連れてくるのか、という事に関しては何もいいません。
GM/俊之:「用件はそれだけだ。いつ迎えに行くのかを具体的に話していなかったからな。では明日」
遥歌:まあ、約束を守ってくれるなんて思ってはいませんけど……天羽君にこれ以上実験を重ねないでください。
GM/俊之:「ふむ。ではその約束は守ろう。だが、私の約束も守る。シュージ君は連れて行く」
シュージ:(口を尖らせて)それ約束じゃないもーん。
遥歌:やすやすと渡すという約束はできません。
GM/俊之:「無論。それは当然だ。そうそう、こちらに来たいと言っている者がいてね。明日は少し人が増えそうだ。では」
遥歌:お待ちしています。
GM/薬王寺:「……しもし、聞こえますか、遥歌さん!?」
遥歌:ああ、すみません。ちょっと電波ジャックにあってしまいました(一同爆笑)
GM/薬王寺:「だ、大丈夫でしたか?」
遥歌:三重先生のお父様から連絡がありまして。
GM/薬王寺:「動きがありましたか。そろそろ詰めですね。こちらにお越しください」
遥歌:分かりました。

GM:武蔵蓮沼支部に来ました。薬王寺支部長と三重和歌子がいますね。
GM/薬王寺:「先ほどお電話したとおり、和歌子さんがお手伝いをしてくれます。彼女とFHのつながりなどはないと保証します」
GM/和歌子:「父のやったことなんだから、娘のあたしにもケリつけさせてよ」
遥歌:それはいいんですけど、あなたの知っていることを洗いざらい喋ってもらえると嬉しいんですが。
GM:実は知っていること少ないです。13年前、彼女が高校生のときに親子の縁を切っています。それまで、父親が何に所属していたか知らず、自分の父は学者だと思っていた。
遥歌:ご兄弟はいらっしゃいますか?
GM/和歌子:「いないわよ。見ればわかるでしょ」(一同爆笑)
遥歌:分かりませんよ! そんなこと言ったら、僕を見て双子の妹がいるって分かるんですか!?
GM/和歌子:「わかるわよ」(笑)
遥歌:なら心理学者らしくどのへんからそう見えるのか説明してくださいよ!(笑)
シュージ:(じとー)
GM:あ、話を戻してほしそうだ(笑)
シュージ:真琴君のお母さん?
GM:……。隠してるんだろうね。隠してるんだろうけど、隠れてないね(笑) でも本人の口からは言わない。「真琴君も無事だといいね」
遥歌:痛々しいなぁ。
GM/和歌子:「私に真琴なんて息子はいないわ」
シュージ:……あきら君のお母さん?
GM:もう、そういうこと言わない(一同爆笑)
シュージ:じゃあちはる君は?
GM:ちはる君には反応しない。「あきら君のお母さん?」って聞かれると動揺している。
シュージ:じゃあ春日って苗字はなんだったんだろう。
瑠璃:旧姓?
シュージ:三重先生がお父さんと同じ苗字なんだから旧姓はありえないでしょー。
遥歌:真琴君のお父さんの苗字とか。
シュージ:そーすると……真琴君のお父さん、三重先生と別の人との間にも子供がいることに……(笑)
GM:そーなるね(笑)
遥歌:大人の事情があるんですよっ(笑)
幸助:真琴君は昔のことは覚えてないんだよな?
GM:覚えてませんね。とにかく、明日は三重先生も行くよ。
遥歌:なんなら、一緒に教会に泊まります?
GM:それでも。
遥歌:……料理うまいんでしたっけ、三重先生。
GM:(深いため息をついて)下手。絶対自分で料理しない。
シュージ:料理は僕できるよ?
遥歌:とりあえず……教会の料理はあまりに危ないという話で(一同爆笑)
GM:クライマックスに入る前に全員1Dダメージ食らうとか不思議なことに?
幸助:1回家に帰って夕飯を食べてから、夜中にこっそり抜け出してくる。
遥歌:あ、それだ。家に帰って瀬能さんのおいしい料理を食べてから来る(笑)
GM:みんなして逃げた(笑)

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