青のレクイエム
第2話 漆黒のディスティニー

MIDDLE PHASE

◆Middle07◆甲月シュージ

GM:さて、突入ルートなんですが、3つあります。

1、正面突破。
2、もっとも防衛が弱いと思われるルート。ダクト使ったりとか、ちょっと<隠密>したりとか。
3、それよりは時間がかかりそうなんだけど、最小限の人しかいないルート。というのも防衛が弱いルートはそれだけにマークされやすい。

で、これらのルートの特徴をゲーム的に説明すれば、時間がどれだけかかるかとどれだけの抵抗があるかという問題。正面突破は抵抗が大きいけど時間は短そう。もっとも防衛が弱いルート、時間は中くらい。だけど待ち伏せされているリスクもある。最小限人のいるルートは時間がかかる。以上。
一同:んー……。
GM:さあ、どのルートで行こうか?
瑠璃:正面突破でしょ?
GM:お?(笑)
遥歌:2番はうそ臭いんですよね。
瑠璃:大体、こそこそなんて隠れていけるの?
シュージ:じー(遥歌をちらり)
遥歌:……ふふっ(ひきつった笑み)←【感覚】1
白雪:ねーねー。ハガレンみたいに「壁! (手をつける)《マシンモーフィング》!」って壁をドアに変えるのはダメですか?
瑠璃:向こうの『領域』に入るまでならいけるんじゃない?
GM:つまり演出で正面突破なんだけど不意を付く。
瑠璃:最初の抵抗だけ少なく出来るかな? くらい?
GM:正面突破の場合どのくらいの人数がいるかは分からないけど、さっきの《サイコメトリー》からするとかなり多そうだよ。
シュージ:あとは、6人全員一緒である必要はないよね?
瑠璃:ああ、分かれる?
白雪:付渡さんに陽動してもらいます?
遥歌:じゃあ付渡さんを表に出して、我々は裏から入る?
シュージ:素早い真琴君と、いっぱい攻撃できる付渡さんに暴れてもらう?
GM:でも真琴君的には助けにいきたい。
シュージ:だよね。一緒に助けようねー。
GM:付渡はもう盾になるつもり。
シュージ:一ヶ所暴れてもらうのはありだと思うんだけど……。
白雪:ただ、それで暴れさせるならむしろ正面じゃなくて……。
瑠璃:一番薄いとこ。
白雪:正面が薄くなったところを我々が突破。
瑠璃:できるだけ壁をぐにゅんぐにゅんしていきながら。
GM:変形型正面突破みたいな感じだな。
瑠璃:ついでにどっかんどっかんのほうに従者つけとく?
遥歌:じゃあね、シュージ君の形をした従者をつける。で「央樹君を助けるのーっ!」て大騒ぎをさせる(笑)
GM/付渡:「それをサポートする形でこっちはサブマシンガンぶっぱなしてればいいわけだな」
遥歌:そうそう。で、危なくなったら逃げてもらえば最後は仕上げでどかーんだから。
GM/付渡:「じゃあ行ってくるか。お前らくれぐれも生きて帰ってこいよ」
白雪:付渡さんこそ、危なくなったら《縮地》で逃げてくださいね。
瑠璃:逃げた後に転ばないようにね(笑)
遥歌:この子は従者なんで、いざとなったら置いて逃げてかまいません。
GM/付渡:「分かった、まかせな。俺のコードネーム覚えてるか?」
瑠璃:そういえば聞いてもいなかったわね。
GM/付渡:「コードネームは“無鉄砲”だぞ、まかせとけ」
一同:……。
遥歌:心配です(笑)

※ ※ ※

「じゃ、いってくらぁ」
 サブマシンガンを持ち上げて軽く言う付渡の背中を見送る。やがて、周囲に広がる《ワーディング》の気配と銃声。にわかにあたりがざわめきに満ちた。
「人を回せっ!」
 正面玄関に固まっていた警備員にも緊張が走り、幾人かが裏口へと移動する。だが、聞こえた指令に対する警備員の動作は、どこか空虚にも感じた。
「…………ふぅん」
 さりげなく、それでいて抜け目なく物事を見ている瑠璃だけが気づいた。恐らく彼らは洗脳されている。ならばこれは新進派を叩く材料になるだろう。瑠璃は手早く携帯電話を取り出して情報を流した。
「まあ、UGNの派閥抗争には興味ないけどね」

※ ※ ※

白雪:では参りますか。
シュージ:助けるっ。
瑠璃:じゃ、皆がんばってね。
シュージ:……瑠璃ちゃんは?
瑠璃:ん? 行くよ?
シュージ:んふー♪
瑠璃:行くだけだけど(一同笑)
白雪:では壁に手を当てて《マシンモーフィング》〜♪
GM:では今回はちゃんとエフェクトを使ってもらいましょう。達成値をどうぞ。
白雪:じゃあね、《練成の掟》〜。
シュージ:すごーい、形かわるー。
白雪:クリティカル値は8、ゴー(ころころ)24!
GM:りょうかーい。では扉を作って正面脇から突入〜。入るとさすがに人がいる。「正面からも侵入者だー!」と警備の人間が叫ぶんだが、「人手はどうした!?」「裏のほうへ回っています!」と……。
一同:やったー!(笑)
GM:というわけでここから先は演出で適当に蹴散らしていって。
一同:はーい♪
GM:で、もともと正面突破だと侵蝕値を上げて到達というつもりだったんだけど、策略で向こうへ人を結構回したので、皆侵蝕値を1D!
遥歌:ほー。2Dとか3D上がる予定だったんだろうなぁ。
瑠璃:5。ふぅ。
遥歌:……っ! 9上がったよ。
シュージ:たぁー……2。
白雪:へにょ。←1
シュージ:上がらないなぁ。
瑠璃:順調に上がっています。
シュージ:(今の侵蝕率)52。
瑠璃・遥歌:78。
シュージ:あのね、80%超えないとダイス増えないの(笑)
GM:やばいやばい(笑)
シュージ:《ブラッドバーン》使わないと《ロイヤル・ブラッド》につながらないの。
白雪:じゃあ「じぇねしふとー♪」ですわね。
シュージ:いざとなったら。
GM:というわけで並み居る敵を、射撃で佐賀君と白雪さんが屠ったり、近寄ってきたのをずばーっと鎌でなぎ払ったり、るりっち見てたりとか(一同笑)
瑠璃:あー、そっちそっちー(笑)
遥歌:毒の霧がそこらじゅうに飛んだりとか(笑)
GM:人がばたばたと倒れていったり……てアンタ悪そうだよ!?(一同爆笑)
遥歌:だってそーゆー戦い方なんだもーん。
シュージ/敵:「こ、この霧はなん……うぐっ!(ぱたっ)」
GM:顔色青ざめてたりね(笑)
遥歌:いいよいいよ、そんなこと言うなら、裏でシュージ君をちゃんと癒すもんっ。
白雪:固い相手には装甲無視で飛ばしますよ〜!
GM:シュージ君も鎌をぶ〜んと。
シュージ:ぶぅーん。
GM:ところがダイスが増えないんだ、これが(笑)で、裏のほうは裏のほうでがんばってるみたいですね。というわけで……最後の扉にたどり着きます。クライマックス〜!

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