青のレクイエム
第2話 漆黒のディスティニー

MIDDLE PHASE

◆Middle05◆甲月シュージ

GM:シュージ君自身は何かアクションしてる?
シュージ:瑠璃ちゃんに番号教えてもらったから、連絡をとろうと試みるよ。(ボタンを押しながら)く・お・ん・じ・は・る・か、と(一同笑)
GM:どんな電話番号だ(笑)
研究所の白雪:いや、これはむしろどんな携帯電話なんだと(笑)
シュージ:ぴろろろろ。
遥歌:知らない番号から電話がかかってきた。ワン切りじゃないかなってしばらく眺めてる。じぃ〜。
シュージ:じぃ〜。
研究所の白雪:お互いに「じぃ〜」。
シュージ:じゃあピッて切って、きょろきょろと公衆電話を探すー。
GM/真琴:「出ない?」
シュージ:出ないのー。公衆電話からもう一回かける。今度はそっちのケータイに番号じゃなくて「公衆電話」って出るよ。
遥歌:今度は公衆電話だ……。じぃ〜。
遠くの瑠璃:素直に教会の電話からかければ?
シュージ:はぁーっ!!(笑) ガチャン!(一同爆笑)
遥歌:あ、切れた(笑)
GM/真琴:「ど、どうしたの? シュージ君」
シュージ:真琴君、久遠寺遥歌って人知ってる?
GM/真琴:「くおんじはるか……知らない、かなぁ」
シュージ:んー。じゃあとりあえず教会からかけさせて。
GM/真琴:「いいよー」
シュージ:てぇーい。
GM:今度は教会の番号。
遥歌:実は教会の番号も知らないんですが(笑)……また違う番号。うぅ〜ん。桐生さん、知ってますか? この番号。
白雪:ああ、確か御神楽さんの教会ではないでしょうか。

 御神楽絵里香(みかぐら えりか)。セント・ジュエル教会のシスター兼警察官兼高校生。しかしその謎の肩書きを瑣末事項にする勢いで料理オンチな女性である。

GM:そろそろ拾ってあげてください(笑)
遥歌:あの、お茶を振舞われるとひどいことになる人ですね。あまりかかわりたくないんですが……はい、久遠寺です。
シュージ:出たぁーっ!!(喜
GM/真琴:「出た?」
シュージ:出たぁ!
遠くの瑠璃:なんか電話の向こうで喜ぶ声が(笑)
シュージ:えぇっと、久遠寺遥歌さんですか?
遥歌:はい、久遠寺遥歌ですが、どなたでしょう?
シュージ:甲月シュージですっ。
遥歌:あぁ、甲月さんですか。
GM:まぁあなたは甲月シュージを大体は知っている。天羽央樹を非常に気にかけているということも知っています。
シュージ:えっとね……うーんと、薬王寺さんが来て、と1から順番に話していきます(笑)
遥歌:こんこんと聞いてあげよう(笑)
シュージ:それでね、えーと……遥歌君でいいや(笑)
遥歌:はぁ。まぁ僕も双子の妹がいるので下の名前で呼ばれることには慣れてますが、君付けは珍しいですね。
シュージ:……じゃあなんて呼んだらいい?
遥歌:まぁ別に「遥歌君」でも「遥歌さん」でも「遥歌」でも……「遥歌」はちょっと嫌かも知れない(一同爆笑)あ、「はるちゃん」もやめてくださいね?(笑)
遠くの瑠璃:「はっ」(笑)
遥歌:それもやめてください(笑)
白雪:略すのはなし、と。
遥歌:……「遥歌君」でお願いします(笑)
GM:指定してきた(笑)
シュージ:うん。でね、遥歌君が調べてるから、一緒に動くといいよって瑠璃ちゃんが教えてくれた。
遥歌:それは神隠し事件についてですか?
シュージ:うん。
GM/真琴:(横から割り込んで)「何かわかったことあるんですか!?」
遥歌:んー。電話では埒が明かないのでそちらにお伺いしてもよろしいでしょうか。
シュージ:いいよね?
GM/真琴:「うん」
遥歌:何か好きなものありますか? 食べ物で。……絵里香さんの出すものは怖い(笑)
シュージ:う?
遥歌:甘いもの好きですか?
シュージ:うん。
遥歌:わかりました。では適当に何か買って行きますので。

 その後、「早く来てくれるほうが嬉しいなぁ」というシュージを無視してケーキはどれがいいかだの、紅茶はティーバックよりは缶だの、さんざん手土産選びに時間をかける遥歌(と白雪)。
 教会に着いた後も、誰がお茶を淹れるかで絵里香とひと騒動。結局絵里香を外に買い物に行かせて、ようやく2人は席に着くのであった。
 ……キミら、シーンプレイヤーが誰だか覚えてる?

白雪:絵里香さんが出かけたあたりで紅茶とケーキをもってきます。お待たせしましたー。
遥歌:まずお茶でも。落ち着きますよ?
シュージ:(むぅ〜)
GM:早く聞きたいらしい(笑)
遥歌:子犬みたいな人だなぁ。
シュージ:早く、早く。
遥歌:うわ、もうかわいい。こんな妹だったらなぁ〜(一同爆笑)
シュージ:妹っ!?(笑)
遥歌:何から話そうかな。まずは神隠しについて。分かっていることはほとんどないということと、UGNの偉い人から調べるなと言われました。
シュージ:じゃあ央樹君どこにいるの?
遥歌:すいません、まだ見つかってないんです。その純真な目で見られると(笑)……ただ、神隠し事件は天羽君がいなくなったことに絡んでいる可能性があるようです。
シュージ:んー。
遥歌:で、それを上が隠したがっているんですよ。
シュージ:なんで?
遥歌:それはですね、天羽君をさらっていった人たちを味方するUGNの偉い人がいっぱいいるからですよ。
シュージ:なんでそんなことするのっ(怒
白雪:その人たちにとってそれが利益だからです。
シュージ:ぶぅ。
遥歌:なので、無理して動くとあなたは身動きがとれなくなってしまうので、無理して動かないということを約束してくださいね。
シュージ:……うん。
遥歌:僕たちは、このまま天羽君を探そうと思います。まぁ圧力がかからないよううまく邪魔するつもりですが。そのあたり無理しない範囲で行動してくださいね。
シュージ:うー、じゃあどうしたら、何したらいいのっ!?
白雪:シュージ君は下手に動くと拘束されます。
遥歌:天羽君がせっかく助かってもあなたが捕まってしまうと意味がないんですよ。あなたが捕まって、悪い人から「もう一回こっちに来なさい」って言われたら、天羽君は行っちゃうような人ですよね?
シュージ:しゅん。
遥歌:だから、絶対1人で動いたりしないって約束してくれますか?
シュージ:はぁい。
白雪:……佐賀君と2人でも嫌だな(笑)動くときは、私か久遠寺さんか、あと瑠璃さんなりに連絡・同行のほうをお願いできますか?
シュージ:……うん。
遥歌:あと能力は知ってていいのかな?
シュージ:エンジェルハィロゥとブラム=ストーカーだよ。
遠くの瑠璃:料理ができ……(笑)
シュージ:料理できるよー!!(笑)
遥歌:それ関係ない(笑)
シュージ:お掃除もするよー!
遥歌:まぁ僕も1人暮らしのときはやってましたけど……。

 閑話休題。

遥歌:これからの方針なんですが、一応僕がUGNの日本で一番偉い人に会っていろいろ聞いてみようと思っています。何か聞いて欲しいこととかありますか?
シュージ:央樹君どこにいるの?
遥歌:……聞くだけ聞いてみます(苦笑)
シュージ:んー……僕は何したらいいの?
遥歌:そうですねぇ。
GM:と、シュージ君に電話がかかってきます。こいのぼりから。
シュージ:はぁい、もしもしー。
GM/薬王寺:「先ほどUGN上層部より連絡が入りました。あなたを新宿支部に出向させろと」
シュージ:なんで?
GM:出向させろ、という背景には鈴島翔子がからんでいるらしいです。で、どうやらこいのぼりはそれを拒否したようです。
GM/薬王寺:「ですので、これから私のほうはどうなるか分かりません」
シュージ:……ふぇ。
GM/薬王寺:「ひょっとしてその場に遥歌さんと白雪さん、瑠璃さんはいらっしゃいますか?」
シュージ:瑠璃ちゃんはいないけど2人いるよ。真琴君もいるよー。
GM/薬王寺:「付渡さんは?」
シュージ:しらなーい。
GM/薬王寺:「そうですか。私はあなたを上層部に引き渡すつもりはありません。それだけは言っておきます。なので……遥歌さんにかわってもらえますか?」
シュージ:うん。遥歌君、薬王寺さんから。
遥歌:もしもし?
GM/薬王寺:「先ほどはどうも。メッセージはご覧になりましたか?」
遥歌:まだ解読できていません。
白雪:あ、そういえば。ビデオをかちょかちょ。
GM/薬王寺:「そうですか……。こうなってしまってはもう同じです、私がこれからどうなるかはわかりませんので」
遥歌:上層部に逆らわれたんですね。霧谷さんのほうからフォローは入らなかったんですか?
GM/薬王寺:「期待はしています。ただ向こうも合わせて忙殺されているようです」
遥歌:なるほど。
GM/薬王寺:「ただ、後ほど何かしらアクションがあると、私は信じています」
遥歌:そうですね。僕もできる範囲で……。
GM/薬王寺:「逆に言うと、もう私は何を言ってもいいんですよ」
一同:開き直ったーっ!?(笑)
GM:ようはさっきの暗号の内容はですね、表向きはこの事件から手を引け、なんだけどあのメッセージの中には『まちがいなく裏にアイギス関係者が絡んでいて、さらにその後ろにいけば天羽君がいるはず』という確証があるんですよ、こいのぼりには。なので、シュージ君と真琴君と……要するにPCプラス真琴君と付渡透、その6人で天羽君失踪事件を解決してください、と。
遥歌:いや、そんなことは分かってるんですけどね。
GM/薬王寺:「そ、そうですか」(苦笑)
遥歌:だってぷんぷんにくさいじゃないですか。ただ、確証があるという論拠をよければ教えていただけますか?
GM:論拠は全部タイミングがよすぎるということですね。アイギスというのがまだ研究対象として新しいものだから、そんなに簡単に実験が成功するわけがない。だからサンプルを欲しがっている。そのサンプルを収集するための神隠し事件じゃないかと思うんだけど、それにしては規模が小さい。そう考えると、その前の件で何かしらの成功を見ている恐れがある。その成功例があったとするならば、天羽君はまだ無事だ、と。
遥歌:つまり成功例として無事である、と。そう考えているんですね。
GM/薬王寺:「憶測ですけど」
遥歌:まぁ僕も同じように考えていましたから。

 でも途中経過を説明するとしないとで回りの反応はこんなに変わるんだよ、おにーさま。

GM/薬王寺:「あと追加報告です。あなたの研究データを提出してくれとのことでした」あなたがチーフをやっている複製体の研究データですね。
遥歌:わかりました。提出はされたんでしょうか?
GM:あなたの認可が下りていないのでまだ提出していません。明確な拒否もしていません。
遥歌:「でしたらそれについては僕を病欠扱いにしておいてください」
GM/薬王寺:「わかりました。時間を稼いでおきます」
遥歌:僕の研究室にいるのは皆それなりのオーヴァードなので、有事の際にもどうにかなるでしょう。……そうですね、うわべのデータだけ作っておきます。
GM/薬王寺:「お願いします」
遥歌:うわべのデータ作成って作るのに時間どれくらいかかるかな?
GM:時間はそんなにかからないね。判定は必要になったらやってください。
GM/薬王寺:「じゃあシュージ君に戻してもらえますか?」
遥歌:わかりました。
シュージ:はい。
GM/薬王寺:「シュージ君。……ごめんなさいね。私、途中で手伝えなくなっちゃうかも」
シュージ:え。ううん……えっと……。
GM/薬王寺:「天羽君は助けたいよね?」
シュージ:うん。
GM/薬王寺:「じゃあそこの人たちと一緒にがんばってください」
シュージ:うん。えっと、うーん……ごめんね。
GM/薬王寺:「なんでそっちが謝るんですか」
シュージ:なんか迷惑かけてるみたい?
GM/薬王寺:「いえ、そんなことはないです。もともとこっちの……UGN側の責任ですから」
シュージ:んー……。うん、僕がんばるね。
GM/薬王寺:「それでは失礼します」
シュージ:はぁーい。

※ ※ ※

遥歌:……《血の従者》を研究データに化けさせておくってどうかなぁ……(笑)
遠くの瑠璃:何がしたいんだ、あんたは(笑)
GM:ばれたときにどういうリスクがあると思ってるんだ(笑)
遥歌:え、ばれたらその場で《闇夜の呪い》。←従者の自爆エフェクト
GM:だからあんたはそれでUGNの本体を敵にしてどうしようっていうんだ!
シュージ:まったくだ(笑)
遥歌:いやちょっと馬鹿でいいかなぁと。
白雪:もはや自殺願望ですよ。

 新進派どころの騒ぎじゃない。

遥歌:いや、やらないから(笑)

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