青のレクイエム
 第1話 力のダイカ

MIDDLE PHASE

◆Middle09◆如奈瑠璃

GM:もちろん悟られないように追跡してるんですよね?
瑠璃:はい。パンピーごときに悟られやしないと思いたいなっ。
GM:そうしたら人気のない方向に向かっていきます。
真琴:ところでさ、この1時間でシュージ君って見つかるの?(一同爆笑)
GM:見つかりません(笑)
真琴:だったら街中を歩いているから、ここで登場する。後ろから「あ、瑠璃さん」
瑠璃:口を押さえる。
真琴:むがっ。瑠璃っちって身長いくつ?
瑠璃:160ぴった。
真琴:届かない。むぅ〜。
GM:だんだん顔が青白く。
真琴:そんなにっ!? る、瑠璃さん。シュージ君見ませんでした?
瑠璃:(GMに)見てないよね?
研究所の央樹:てゆーか、知らないでしょ。外見。
瑠璃:……<情報:UGN>(ぼそ
真琴:かくかくしかじかみたいな少年見ませんでしたか?
瑠璃:今日は見てないけど。
真琴:今日は?(笑)……えっと、瑠璃さんは何をしているんですか?
瑠璃:(無言で指差す)
真琴:あっ。(口をふさぐ)
瑠璃:そんな感じで彼女がどこへ行くのかついて行きます。
真琴:状況に引きずられてついて行きます(笑)
GM:では人気のないところで彼女はつっと曲がっていきます。すると水隅さんではない声で「な、何よあんた。きゃあぁ〜!」という悲鳴が。
瑠璃:ワーディングはかかってないんだよね? ワーディングをかけて近づく。
GM:えーと……見た人はいないんだよね。ジャームがいます。
まだ遠い静漓:あ(笑)
瑠璃:でもさっき裏社会で調べたからどんな外見かは知ってていいよね?
真琴:一応話は聞いている。
GM:そうですね。“造られしケモノ”です。
瑠璃:獣がいて、女子高生が「きゃー」?
GM:はい。「きゃー」ぼぉー。←燃やされた
瑠璃:あーあ、好き勝手やっちゃって。
真琴:え、こんなの黙ってるわけにはいかないですよ!
瑠璃:がんばれ。
真琴:え、ええ? が、がんばります(笑)ところで掴まれた女の人って誰かわかる?
GM:黒い。
真琴:ああ、もう分からないか……。
瑠璃:じゃあ持ち物から分かる? 知ってる人なら記憶から判断したい。
GM:えー、では分かっていいです。いじめっ子の一人。
真琴:え? じゃああのジャームって蓉子さんだったりするんですか?
瑠璃:さぁ、どうかしらね……と笑うくらいしかもうできないわけですが。
真琴:だからといって止まる僕ではないわけで。なんとかしてジャームを止めようとする。
GM:ではちゃんとした戦闘です。クライマックスではありません。登場できる人でしたい人はどうぞ。
真琴:天羽君は? 実験中?
研究所の央樹:ボクは出られたとしても侵蝕率が危険なので出ません。
GM:あ、天羽君は無理(きっぱり)
真名:うーん。せっかくだし……「どこまで行くんだろうね」と後ろからつけていたということで。
静漓:だね。「“造られしケモノ”……」
真琴:さて、イニシアティブは?(一同爆笑)この瞬間が醍醐味だよね(笑)←32(爆
GM:どうぞ(笑)

 GMの投げやりな台詞と共に戦闘開始。一人だけリザレクトに陥った人間もいたが(真名:いや、マイナーで侵蝕率あげるならここでリザレクトしてあげるほうがいい)あっさりと蹴りはついた。

静漓:死体は残ってる? ならいつもどおりUGNに処理の連絡をする。“造られしケモノ”なんだよね。皆に「ご協力、感謝」ぺこり。
真名:これが、追っかけてたっていう、あれ?
静漓:うん。
瑠璃:このジャーム、行動その他から蓉子さんを髣髴とさせるようなところって、ないよね。
GM:あたりに蓉子さんの洋服があるね。
瑠璃:てことは蓉子さんが《完全獣化》してこうなったって可能性はありそう?
GM:とってもありそう。
真琴:《完全獣化》っていうか、ジャーム化してこうなったとか。
静漓:でも今までの奴と似たような外見なんだよね。
瑠璃:さっきワーディングかけたときには白黒だったから、あの時は覚醒してなかった。
静漓:今までの“造られしケモノ”の細胞の組成とかって同じ?
GM:そんなことはないです。
静漓:あれ、じゃあ外見が似てるだけ。誰かに複数の人が何か埋められてこうなったってこと?
GM:そういう考え方もあり。
真琴:今の、蓉子さんだったのかなぁ。
瑠璃:服のところから手帳かなんか見つからない? メモが書いてあるようなもの。
GM:うーん、では手帳が見つかりました。
瑠璃:わーい。めくってみよう。ぺらぺら。
GM:何を探すの?
瑠璃:最近の日付で、今までとは違うようなものを。
GM:だいたいはいつもと同じなんだけど、たまーに違うものが混ざっている。明るいモードの。「なんであんなこと気にしてたんだろう。へへーん」みたいな。
瑠璃:それって最近おきてる失踪事件と時期一致する?
GM:一致しますね。
央樹/蓉子:「なんだ、私をいじめる奴がいなくなっちゃえばいいんだ〜」
GM:みたいなノリ。
静漓:うわぁー。
真琴:じゃあ今のジャームって蓉子さんだったんですか?
瑠璃:かもね。
真琴:あうあうあうあう。
静漓:じゃあUGNに今まで倒した奴の遺留品も聞いてみよう。彼女(蓉子)のものではない? カルチャースクールに通ってた人?
GM:違いますね。そもそもカルチャースクールはここの町にあって、この町で出てきた“造られしケモノ”はこれがはじめて。
静漓:あ、そうだったんだ。
GM:だからわざわざ「この市に現れた」って(ハンドアウトに)書いたんじゃないですか。
瑠璃:この燃やされた人たちの身元って調べれば分かるよね? いまだに燃やされてなくて行方不明になってる人っている?
GM:いませんね。
瑠璃:いない……? しずりんが倒したケモノさんは身元不明でかつ燃えカスじゃないから行方不明になってるんじゃないかな。武蔵蓮沼以外も含めて調べるよ?
GM:あー、はいはい。そういう意味では“造られしケモノ”だったと思われる人はいる。
瑠璃:するとますますこの死んじゃった獣さんは蓉子さんだった可能性が高い。
真琴:あうあうあう。ご、ごめんなさい……。てことで水隅さんタイタス化かな?
静漓:でもさ、でもさ。さっき瑠璃たんがこのおねえちゃんを見たときは色ついてなかったんだよね? でも私、昨日こいつに会ってる。
真琴:てことは……。
静漓:さっきワーディングかけたときに白黒だったから、違うかもしれない。
真琴:これは水隅さんじゃ、ない!?
静漓:えっと、これは昨日私が戦ったジャームですか?
GM:姿かたちは一緒。能力も一緒っぽい。
静漓:とりあえず<知覚>でささいな違いがないかとか振ってみる。
GM:違いはなさそうに見える。
静漓:てことは、違うのかな。
真琴:違いますよね!?
静漓:少なくとも、昨日もおとといも私はこいつと会ってて、こいつはすでにジャームだったから……。
真琴:ですよね……っ。
瑠璃:<情報:裏社会>で『推定・ケモノになっちゃった人』が行方不明になる前に金島と接触があったかどうかの調査を依頼。
GM:その人たちと金島との接点ですね。ありあり。
瑠璃:それはやっぱりカルチャースクールみたいなところに通ってたとか?
GM:そうとは限らないです。あっちこっちで何らかの関わりがある。たとえば普通にサラリーマン勤めしている人の取引相手、とか。UGNはそれらのつながりがあるのを知っていて放置していた感がある。
研究所の央樹:UGNぅ〜……。←UGチルドレン
瑠璃:あんたが今まで倒してきたジャーム、ジャームになる前に加賀島と接点あるみたいよ。
静漓:じゃあ他の皆もヘンなの埋められたのかなぁ。
瑠璃:で、天羽君はどうしたの?
真琴:あっ! ちょ、ちょっと人を探してる最中でした。かくかくしかじかな……今見つからないんですよ。
瑠璃:で、そこに天羽君行っちゃったの? 一人で。
真琴:う、うん。
静漓:行ったんだ。
真琴:飛んで行っちゃいました。《縮地》か何かだと思うんですが。
真名:その意気や良し。
真琴:ええ、天羽君にしては珍しく……ん? いやそんなことないな(一同爆笑)
真名:そうこなくっちゃ天羽君じゃないよね(笑)
真琴:とりあえず今、シュージ君を探してたんですよ。僕も僕のできることをやろうと思って。そしたらこんな……あうあうあう。天羽君から誰か連絡ありました?
静漓:金島がここのカルチャースクールの講師をやってるっぽよ、てメールはきた。
真琴:天羽君に今電話をかけてもいいものかどうか。あれからどれくらいたったんだ?
GM:そんなにたってない。
瑠璃:どっちにしても、その金島は押さえた方がいいんじゃない?
静漓:そうだね。
真琴:今どこにいるんです?
瑠璃:カルチャースクール。
真琴:じゃ、じゃあカルチャースクールへ!
真名:居っぱなしじゃないんだったら……。
静漓:研究所に戻ってるかな?
真名:とりあえずカルチャースクールに先に行って……。
真琴:え、僕研究所先に行きます。天羽君とシュージ君が心配ですから。
瑠璃:電話かけちゃえば?
真琴:かけていいのかな。そんなこと言ってる場合じゃないか。かける。
GM:えーっと、それは普通に研究所内でしょ。しかも研究されてる側。つながらない。
研究所の央樹:留守電にしとくけど?
GM:「電源が入っていないか、電波の届かないところ……
瑠璃:研究所はもう電波カットされてるの?
GM:カット。
真琴:あう、やっぱりつながらないです。
GM:ゆいさん、とりあえず自動NPC発声装置でもやっといて。
研究所の央樹:(間)……今、NPCいないから(笑)
GM:うん、まぁしばらく。
央樹(ていうかプレイヤー):しばらく!? そいつぁすごいや、うっひっひっひ(やけ)
GM:だってぇ、この段階で研究所にいるんでしょ? しかも単品で。
真琴:僕は研究所に行きます。天羽君が心配です! で、ここから研究所ってどのくらいかかるの?
GM:30分。
真琴:遠っ!? ということは間に合わないんだね、とプレイヤー発言。着いたところで天羽君を撃たなきゃいけないのか、うわぁん。
研究所の央樹:えええぇ。
真名:カルチャースクールに寄って研究所に行こうとするとどのくらいかかる?
GM:大して変わらない。中間地点にあります。方向的に同じだから通り道。
瑠璃:じゃあ先にカルチャースクールに行っちゃってかまわないんじゃない?
真琴:途中までは一緒だ。僕がカルチャースクールに寄るかどうかは置いといて。
瑠璃:とりあえずカルチャースクールまでは移動しよう。
静漓:じゃあカルチャースクールに電話してさ、「大変なことが起こりました。妹がー、妹がー」って足止め?

逐一言動が電波である。とりあえず、大変なら病院にいけ。

真名:むしろ今いるかいないかを確認したほうが。さっきの受付の態度からして、あそこでは金島は普通の人として認識されてるんでしょ?
瑠璃:なら「今ちょっとジュース買いに出ちゃったんですけどすぐ戻ります」みたいな感じで?
真名:じゃあそれで電話かけましょう。ぺっぽっぱ。
GM/受付:「はい、もしもし」
真名:あ、すみません。いなくなってしまって。妹が蝶を追いかけて……(一同爆笑)
静漓:ちょうちょ、ちょうちょ……。
真名:それで出てきてしまったんですが、加賀縞先生はまだいらっしゃいますか?
GM/受付:「あ、はい。まだいらっしゃいますよ」
真名:ではすぐに向かいます。
静漓:あ。お姉ちゃん、はねられちゃう……。
真琴:うおお?(笑)
GM/受付:「あの、だ、だいじょうぶですか!?」(笑)
真名:ええ。大丈夫です。……大局的に見れば。
央樹/子供:「ママぁ、あのおねえちゃん何話してるのぉ?」←自動NPC発声装置
瑠璃/母親:(ひそひそ)「目を合わせちゃいけませんっ」
真名:というわけで、とりあえずまだいるみたいだよ。
真琴:とりあえず急ぎましょう、急ぎましょう、急ぎましょう!
真名:急ぐけど、慌てちゃダメだね。もっとどっしりと構えて。
真琴:ど、どっしりですか?
真名:はい。腰を落ち着けないと、砕けるものも砕けないよ?
真琴:ふー、ふー(深呼吸)
真名:そしてダァッシュ!!
真琴:ま、待って〜!(笑)
静漓:てか、「待って」の「て」のあたりでもう横に並んでるでしょ(笑)
真琴:でも【肉体】は1なんだよ。反応は早いんだけど……あれ〜?(笑)
静漓:ここも1だよ。
瑠璃:ちんたらちんたら。
GM:はい、では受付のおねーちゃん。
瑠璃:さてここでどうするかだな。
真名:とりあえず息を整えて。行きましょうか。
真琴:ぼ、僕は研究所に……。
静漓:うん、いくがいい。
瑠璃:私どうしよっかなぁ。
静漓:こっちはこの2人がいればしばらく耐えられそうだし。
瑠璃:今、真琴君を1人で放置するのは不安バリバリなので、この2人がここに残るんだったらついていこうかな。
静漓:てゆーか、この2人がいないと話つながらないからね。
瑠璃:じゃあ、そんなわけでシーンカードを返そう。
真名:シーンが切れる前に応急手当キットで治療。ぶっ(出目1)……もう一個使ってやる(笑)
研究所の央樹:え、何を?
真名:応急手当キット。
真琴:3個持ってるんだよ、この人。
研究所の央樹:そんなに持ってるんだー(笑)
真名:(ころころ)9、よし。
真琴:というわけでここでシーンが切れるのかな?
GM:はい、切れるのはいいんですが……。ふぅーむ。……んー、天羽君がなんでそんなところに単品でいるんだ!
研究所の央樹:えへ、マスター困らせちゃった〜。

おちゃらけてごまかしているが、プレイヤーも困っている。

GM:なんていうかドラクエとかで「勇者よ、旅立つ時が来た」って王様が言おうとしたら勇者が捕らえられましたっていう。
一同:あっはっはっはっは!
央樹:あれぇ?(笑)
GM:こういうときにいい諺がある。
央樹:ん?
GM:飛んで火に入るなんとやら。
真琴:先生、いきなりレクイエム終わりですか?(笑)
GM:ゆいさん、今からシュージ君作る?
央樹:やだ(即答)
静漓:でもそれが救いの道かもしれないよ。シュージ君覚醒、僕が助けるのー、どかーん。
GM:まぁとりあえず次回セッションまでには作っておくように。
静漓・真琴:もうダメポらしい。
央樹:なんだってー?
静漓:覚醒しちゃった。
GM:だって。だぁってー(笑)こんなときにこんなとこに単品でいるんだもーん。
央樹:知らないよぉ。
GM:しかも《縮地》とかで単品で思いっきり乗り込むんだもん。
瑠璃:研究が終わった後は普通に出られそうだったんだよね? てことは私たちがついた頃には出てきて「天羽君、無事だったんだー」ってことにはならないの?
真琴:「天羽君、無事だったんだね! 無事で……無事? 天羽君!?」そんな感じ?(笑)
GM:そこはまぁ、がんばってねと。
央樹:いつだってがんばってますよ?
GM:まぁ、幸せになれないと限ったわけではない。今回が、ていうだけで。
瑠璃:幸せの形っていろいろあるよね(笑)
真琴:なんか順々に最悪のほうに踏み込んでない?
GM:まぁまぁまぁ、まだラストは大丈夫さ。
瑠璃:で、次のシーンキャラはどこになるのかな?
GM:えー。次のシーンキャラね。そうそう、それを考えてたんだよな。……はい。
瑠璃:あれ、また私? じゃあ真琴君と並走して研究所に走っていくよ。
GM:はい……ん? その流れだと……研究所、研究所……この人はこの位置づけ。この動き。

間。

GM:……強制クライマックス。

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