OPENING PHASE
◆Opening03◆如奈瑠璃
GM:ではるりっち。あなたはクラスメートの皆島万葉(みなしま・かずは)から「最近ストーカーちっくな視線を感じてやーんな感じなのよね」という相談を受けます。
瑠璃:それっていつでも感じるの? 家にいるときとか。
GM:いつでもというわけではありません。たまに感じる。それも無言電話があるとかではなくて、感覚的な問題。
真琴:振り返れば誰もいない。
GM:うん。そんな感じ。と、そんな相談を受けたんですが。
瑠璃:ふぅん。
央樹/万葉:「なんか、どうしたらいいと思う〜?」
静漓/万葉:「気味悪くってさぁ〜」
瑠璃:ほっとけばいいじゃん。
GM:……あー、やっぱそうなるよなぁ。だからなんでるりっちに相談したんだ……。
央樹/万葉:「えー、でもぉ、なんか不気味じゃーん」
静漓/万葉:「だって最近さー、ストーカーに殺されたって話とかもあるじゃーん?」
GM:うん、適当にNPC発声装置ががんばってる間に考えよう(一同笑)ということでがんばっててください。
瑠璃:まぁ、何? ひとりっきりで変なところ行かないようにしとけばー?
真名/万葉:「でもそうもいかないしぃ」
央樹/万葉:「部活とか塾とかで遅くなるしぃ」
真琴/万葉:「てゆーか、たまに家の中でもそういうの感じるしぃ」
GM:……ねぇ、るりっちって何で動く?
瑠璃:好奇心。
GM:……マスターからるりっちに質問です。似たような話を複数から受けたら好奇心をもらえますか?
瑠璃:複数から「ストーカーちっくに」って? それは好奇心うずくかな。
GM:じゃあそれでいこう。というわけで、皆島万葉という子から話を聞いていたるりっちですが、実はここ数日同じような相談をされています。
央樹/女生徒:「あー、ちょっとそれ私もあったー」
GM:ちなみにそれは同じグループの人の3〜4人ですね。
央樹・静漓・真琴/女生徒ズ:「瑠璃ちゃんはないのぉ〜?」
瑠璃:へー。いいな、私見られてないよ。
央樹/女生徒:「えー、見られたいの?」
瑠璃:だって見てくれる人がいるっていいじゃない?
静漓/女生徒:「でもそんなあったかい感じじゃなくってさー」
真琴/女生徒:「むしろ生暖かい感じってゆーかぁ」(笑)
央樹/女生徒:「誰に見られてるかわからないんだよー」
真琴/女生徒:「なんてゆーか、首筋にナメクジが這ってるような感覚ー?」
瑠璃:あ、それは気持ち悪いわ。
真琴/女生徒:「気持ち悪いのー」
GM:気持ち悪いってか頭悪いな(笑)
瑠璃:じゃあ「しばらくは気にしないほうがいいんじゃない?」って言っとこう。
GM:うん。…………終わっちゃったよ!(笑)ま、まあいいや。終わっとけ。
瑠璃:あ、この人たちクラスメートで気になるようなことってないんだよね?
GM:ない。
瑠璃:共通点とかもないんだよね?
GM:まぁ、いつもつるんでるグループ。
瑠璃:えーと、そうだな。最近気になるような事件とかある?
GM:全体的な事件としては、最近行方不明が多いなと。
瑠璃:んー。じゃあその行方不明関係についてコネの裏社会のおじいさんに調査頼んでおきます。
GM:はい。ではそんな感じで。
ここで彼女は皆島万葉にシナリオロイスをとることに難色を示しました。ストーカーに結びたいと言った瑠璃に対してGMが出した答えは。
GM:えー、では『謎の視線』にしてください。
◆Opening04◆六導静漓
GM:はいでは……君は追っててください。以上。
静漓:終わりっ!?(笑)
央樹:はやっ!
静漓:さ、さ、さみしい〜(机をバンバン)
GM:そんなのを追ってるわけですよ。
静漓:あんなにでかいと歩幅大きくてずるい。
GM:えー、まず。あなたは3回ほどこの“造られしケモノ”を倒しています。にもかかわらずいまだに追っています。
静漓:殺した後はちゃんとUGNに回収させてる?
GM:うん。
静漓:んー。その回収させた死体はちゃんと残ってる?
GM:回収した死体は残っています。ただ能力が違います。外見はグレムリンとかインプとか想像してもらえれば。それで大きくて羽がない感じ。
静漓:わかった。じゃあむかつきながら追ってる。なんでまた出てるんだろぉ。
GM:追いかけてて「このへんにいるはずなんだよなー」と覗き込んだらあらばったり。
静漓:あ。
GM:で、ひとりの女の子を片手で掴みあげています。
静漓:それはもちろんナイフを……演出でいいですか?
GM:いいですよ。でもそのまえにこっちが演出で……「ぼおぉ〜」
静漓:あああぁーっ!!
GM:体からどんどん水分が抜けていって「あ、燃えやすそう」ってところでぼぉーっと。
静漓:じゃあそれはほとんど燃えちゃったところで見たわけね。
GM:はい。
静漓:「女の子、燃やすものじゃない」キッとにらみつけてナイフをばばばっと投げます。無数のナイフが飛んで「とととと」っとそいつの体に刺さる!
GM:そうするとむこうはぎろっとみて、そのまま三角飛びの要領でビルの谷間に消えていきます。
静漓:っ!
真琴:ナイフを刺したまま。
静漓:私のナイフ返せ(ぶー)次に来たらナイフ抜く。……というわけで転がってる女の子も確認します。
GM:はい、炭。
静漓:じゃあねー、十字を切って「何妙法蓮華経……」
GM:それ何か違う。
静漓:UGNに知らせて、事の次第を伝える。ビルの谷間に逃げたのは追えなさそう?
GM:ビルの壁を屋上あたりまで血が転々とついています。屋上に行くところんとナイフが転がっていて、そこからはたどれない。
静漓:ナイフ全部転がってる? じゃあ拾ってビニール袋にしまう。血で汚れるのやだから。お買い物袋の中には血だらけのナイフが……。
央樹:なんか、「おもわず殺っちゃいました」って人が一生懸命証拠を隠そうとしているようにしか見えないよね。
GM:警備員の人がやってきて「ん? そこに誰かいるのかね」とか。
真琴:それは死に台詞の予感です(笑)
瑠璃:「見た」とかいいながら……(笑)
央樹:「なんだね、そのマントは……そ、その手に持っているものはっ!?」
静漓:「ブギー○ップを見たものは一番きれいなところで殺してあげる」……じゃなくて。警備員くるの?
GM:いえ、きませんよ(笑)
一同:なんだこないんだぁ。
GM:来て欲しいんですか? そんな無駄に人の死を喜びたいんですか、あなた方は(笑)
央樹:死ぬのっ?
GM:え、死なないの?
瑠璃:逃げるかもしれないじゃないかー。あはは、捕まえて御覧なさー……あれ?
真琴:「クララが立ったー」←もはや何がなにやら
静漓:で、買い物袋はマントの影に消えるんですよ。おうちに帰ります。
GM:はい、じゃあシナリオロイスは出てこなかった警備員で(笑)
央樹:無茶言うなーっ(笑)
静漓:えーと“造られしケモノ”と。……(ころころ)憧憬?(笑)
央樹:あれじゃん、「歩幅が大きくていいなぁ」
瑠璃:ならネガは嫉妬?(笑)
静漓:あ、やっぱりポジは誠意。ナイフ返してくれたから。
一同:「返してくれた」?(笑)
瑠璃:さすが電波っ子。
静漓:裏が嫉妬。歩幅おっきくてうらやましい。でもナイフ返してくれたから誠意(笑)
◆Opening05◆佐賀真琴
GM:じゃあ最後、佐賀君。今日も今日とて普通の小学校生活を……。
真琴:はい。「いってきまーす」
GM:……送っていました。
真琴:え、過去形っ!?
GM:放課後です。
真琴:じゃあ「さよならー」とかいいながら帰るところ。帰る先はセント・ジュエル教会。居候してるから。
GM:では教会周辺の人気のないあたりで。
真琴:ここで僕が手を振って「じゃあねー」と一緒に帰っていた子と別れます。
GM:すると「きゃー、やめてよー」という女の子の声が。
真琴:どこ?
GM:教会のほうといえば教会のほうかな。人気のないあたり。
真琴:なんだなんだ。
GM:高校生らしき女の子が高校生らしき女の子達にぼこられてますね。
真琴:け、ケンカ? あ、あうあう。
GM:しばらくするとぼこってた方の女の子達が「つまんないのー」とか言いながらどこかに行ってしまいます。
真琴:つまり今残っているのはぼこられて倒れているほう。
GM:はい。
真琴:あ、あうあう。とてててててーと近づいて「だ、大丈夫ですか?」ポケットにあったハンカチを差し出す。
GM:つっと顔を上げるとあざとかあるんですが「あ、ありがとう……」とハンカチを受け取ります。
真琴:な、何があったんですか?
GM:「え、や……別に、なんでもないのよ。うん」
真琴:でもすごい怪我じゃないですか。僕のうちすぐそこだから、手当てくらいなら。本当にすぐそこなんで、と小さな体でずるずるとひっぱっていく。
GM:ではずるずると。
真琴:神父のレネ=ロノさんに救急箱の場所を聞いて持ってきます。「痛かったら痛いって言ってください」とつたない手つきで手当てする。
GM:手当てを受けているうちに彼女はうつむいて泣き出します。「なんで私が……」
真琴:あ、だ、大丈夫ですか? 僕で力になれるなら力になりますよ。
GM:ある程度落ち着いたのか彼女は水隅蓉子(みすみ ようこ)という名前を名乗ります。「そろそろ帰るよ、ありがとう。この教会っていいわね、また来てもいいかしら」
真琴:あ、うん。また困ったことがあったら教会にきてください。夕焼けの中ちまっと手を振っている。
GM/蓉子:「……神様って本当にいるのかしらね」
真琴:か、神様? ……信じればきっといるんじゃないですかね。
GM:はい、ではオープニングを終了します。
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