ENDING PHASE
◆Ending01◆
GM:皆さん自律判定は成功しましたね。
シュージ:真琴君は大丈夫?
GM:彼は今までのことを知らないかのような顔で眠っている。
遥歌:じゃあ三重先生の脇をつんつんとつついて様子を見る。
GM:ずいぶん疲弊した様子だけど、ゆっくりと真琴のほうに歩いていき、目を瞑ったままの彼を抱きしめる。
GM/和歌子:「あきら……私の、たったひとりの……」呟いてから振り返る。「大丈夫。この子は助かるわ」
シュージ:うん。
GM:やがてUGNから手配された救急車がやってきます。真琴と、天羽君も乗せられますね。
遥歌:あ、別れる前に天羽君に言おう。多分あなたに言っても分からないと思いますが、お礼を言わせてください。ありがとうございます。
シュージ/央樹:「ぜ、全然わからないです……」(笑)
遥歌:うん(笑) でもこっちは満足そうに微笑んで「僕がここに戻ってこられたのはあなたの力がちょっとは関係していたのかもしれないから」
シュージ/央樹:「分からないけど……ボクのほうこそ、シュージ君と一緒に助けに来てくれてありがとうございました」
遥歌:これからは気をつけてくださいね! 見ていてなんか危なっかしいんですよ。知らない人についていっちゃダメとか、一般常識をちゃんと教えておいてくださいね!!(笑)
GM:ついにたまっていた鬱憤が(笑)
シュージ/央樹:「あ、あうあう……はい」
遥歌:まあ、まずはゆっくり休んでください。本当にありがとうございました。
◆Ending02◆如奈瑠璃
瑠璃:あ、何? 私からなんだ。
GM:そこやりて〜。何か希望は?
瑠璃:そこはもう、夜、光の差さない場所で、ナイトメアと会いたいな♪
GM:では“ナイトメア・ウェーバー”がツカツカと歩いてくる。
瑠璃:こっちも何事もなかったかのように普通に近づいていく。
GM/多佳子:「あら。なんだ、やっぱり生きてたのね」
瑠璃:あれぐらいで死ぬとは思ってなかったでしょ?
GM/多佳子:「だったらもっと本気出してくれればいいのに」
瑠璃:本気ねぇ。別に今も出す気はないんだけどさ、これ以上あんたにつきまとわれるのもうっとうしいから。
GM/多佳子:「なら今、本気になってもらおうかしら」
瑠璃:あんたには本気もいらないと思うんだけどね。そのへんで調達したノーマルな拳銃を出して、撃ってあげる。
GM:エフェクトの宣言だけ何かお願いします。
瑠璃:ん? 《プレディクション》(一同爆笑)
対象は防御行動をとることができないエフェクトである。
GM:了解(笑) それまで余裕のあった“ナイトメア・ウェーバー”新藤多佳子なんですが、「かわせない!?」と言いながら額を打ち抜かれる。
GM/多佳子:「なんでそんな力があったのに……」
瑠璃:まあ、あんたにはこれくらいがちょうどいいかな。
GM/多佳子:「ま、少しは楽しめたかしら……。まさか、あなたに見せた夢と同じやり方で殺されるとは、ね」
瑠璃:拳銃をぽーいと血の海に投げ捨てる。「あんたじゃまだまだね」
「……言ってなさい」
喉の奥から搾り出すような最期の声は、誰の耳に届くことなく闇に消えた。
※ ※ ※
GM:るりっちおいしいなあ。なんか知らないけど“ナイトメア・ウェーバー”死んじゃった(笑)
◆Ending03◆大木幸助
幸助:朝のうちに片付いたのか。いろいろ報告したりして、昼過ぎに登校します。
GM:教室に向かって歩いていると、いつの間にか囲まれている(笑)
幸助:あ、三重先生に話すの忘れてた!
GM/柊:ほほぉ、大木。約束を違えるたぁ、いい根性だなぁ?
GM/樫木:和歌子に会ったのか? どこにいる?
幸助:ぺらぺら話していいことじゃないよなあ。思いっきりプライベートなことだし。
GM/香坂:あら、幸助君。午前中いなかったけどどうしたの? 悩み事があったら話してみなさい。
幸助:うーむ。病院にいますって言ったら「何で?」ってことになるし、息子さんに付き添ってますつったら全部言ってるし。
GM/柊:大木〜、隠し事は良くないぞ?
幸助:とりあえず『三重先生のいる場所は知ってますので伝えときます』と言って逃げます。特に香坂先生のソラリスエフェクトは怖い。
「あ、こら! 待ちなさい!」
「廊下を走るのはよくないわよ〜」
「あたしの2万はどーなんだよ!」
背後からあがる声を振り切りながら、どうやって教室に入ればいいか悩む幸助であった。
◆Ending04◆久遠寺遥歌
遥歌:薬王寺さんに連絡を取ります。全部話しますよ。天羽央樹は無事保護し、三重俊之は死亡。
GM:デモンストレーションでもします?(一同笑)
遥歌:しない。もうこりた(笑) そもそもFHの人間は普通に処理すればいい。あ、使ってたプログラムとかEXEXとかは可能な限り回収します。研究所に持ち帰って、しかるべき担当者をつけて研究します。
GM:了解。
遥歌:真琴君ですが……。
GM:すでにUGNで保護しています。まだ昏倒状態ではありますが、命に別状はないようです。今、三重先生がつきっきりで見ている。
遥歌:ああ、よかったです。じゃああとは一樹君かな?
GM/薬王寺:「一樹君も徐々に回復しています。まだ体を起こすところまではいきませんが、彼もオーヴァードですから、回復を始めれば早いようです。リハビリして退院できるまで1ヶ月もかからないでしょう」
遥歌:ドグマ・リミッターについては?
GM:まだ確実なことは何も言えないですね。
遥歌:わかりました。エイラスさんは?
GM/薬王寺:「エイラスさんはまだ目が覚めていません。もう体のほうは回復していまして、いつ目が覚めてもおかしくはないんですが」
遥歌:そうなんですか……。一樹君にエイラスさんの好きだったものとか聞けるかな。
GM:それは前回のラストで言っていたことですね。
遥歌:確か「仲間に会いたい」とか言ってたんだっけ?
GM:そうです。
遥歌:では、エイラスさんのところへ行って語りかける。「研究者である僕なりに調べて、きっとあなたの仲間を連れてきますからね」
「だから、今は辛いのであればゆっくり休んでいてください」
◆Ending05◆甲月シュージ
GM:天羽君はだいぶレネゲイドに侵されていまして疲弊しています。やっぱり、これまでいろいろやられてたようです。ただ、無事に帰ってこられたので、数日もすればいつもどおりに見える生活を……。
シュージ:『みえる』って何(笑)
GM:(悪役風に)なんのことかなぁ?(笑)
シュージ:まあ、いまだ特異点のブラックボックスとやらは体内にあると。
GM: 三重俊之の言葉を思い出してください。「このこと自体が特異点を成長させる」と。
シュージ:言ってたね。
GM:冷静になって考えてみよう。今天羽君が一緒にいる。戦いを経てそれぞれ成長したわけです。
シュージ:うん。……でも央樹君は助けたかったし、助かったし。一緒にグラタン食べて、真琴君と一樹君のお見舞いに行くよ。
GM:一樹君は集中治療室は出ています。リハビリはまだ。
シュージ:あのね、央樹君の『樹』をもらって、僕が名前つけたんだよー。とか言いながら連れて行く。
GM/一樹:「君が、央樹君……。はじめまし、て?」
GM:天羽君も話は聞いていて、自分の複製体だということは知っている。
シュージ:おんなじ顔だ〜。
GM:同じですよー? どっちをとろうか迷うくらい同じ顔ですよー?
シュージ:マテ(笑)
GM/一樹:「はじめましてでいいのかな。実際に会ってみたら、何を言っていいかわからないや」
シュージ/央樹:「うん、ボクも」(笑)
GM/一樹:「もうすぐ退院できるかもしれないから、元気になったら一緒にあそぼ?」
シュージ:うん。退院したら、今度は皆でグラタン食べるんだよ?
GM/央樹:「その時は、真琴君も一緒にね」
シュージ:うん! 真琴君も元気になってるといいなぁ。
GM:ちょうど、目が覚めたという連絡が入りましたよ。
シュージ:じゃあ行ってくる。一樹君、またね。
GM/一樹:「うん、また」
GM:病室に入ると、真琴君の傍らには三重先生がいる。真琴君……いや。
シュージ:……あきら君?
GM:そうだね。ここにいるのは普通の12歳の少年。明るい笑顔で君たちを迎える。
シュージ:こんにちは。
GM/あきら:「こんにちは。……えっと、君たちは?」覚えていないみたいですね。
シュージ:心の中ではちょっとしゅーんとしながら、「僕はシュージだよ」
GM:天羽君も自己紹介する。そしたら三重先生が「あら、覚えてないの? あきらの親友じゃない。そんなもの覚えの悪い子に育てた覚えはないわよ(ぐりぐり)」(笑)
シュージ/央樹:三重先生、育ててない……。そんな心の声(笑)
GM:記憶がないことを利用して、育てていたことにしているようです。
GM/あきら:「あたたたた、ごめんなさい。おかあさん、ごめんなさい〜」
シュージ:あぁー、いじめちゃだめだよーう。
GM/和歌子:「あら、冗談よ〜」全然冗談にならない力でやっていたわけですが(笑)
GM/あきら:「ごめんね、覚えてないんだ」
シュージ:うん、いいの。元気になったら、一緒に遊ぼう。
GM/あきら:「そうだよね、今までも一緒に遊んでたはずなんだよね。ごめんね、なんか病気しちゃったらしくて……」
シュージ:覚えてなくたって、まこ……あきら君はあきら君だから、またお友だちになろう。
GM/あきら:「……うん! もう1週間くらいしたら退院できるんだ。そしたら遊ぼう」
光のいたずらだろうか。明るく頷くあきらの背中に――既に“力”は持たぬはずなのに――透明な翼が見えた気がした。
「あれ?」
思わず瞬きすると、そこにはもう何もなく。
ただ、明るい日差しが白い壁を照らしていた。
◆Ending06◆Master Scene
薄暗い部屋の中。男は、口の端を持ち上げてキーボードを叩いていた。傍らには、1人の女性。その顔をUGNの人間が見たならば、目を疑うことだろう。間違いなく、遺体を回収したはず。しかし。
「第四段階ねぇ。こんな地味な作戦も、だいぶ軌道に乗ってきたじゃないの」
口を開いたのは、“悪夢の紡ぎ手(ナイトメア・ウェーバー)”。そして、応える男の声。
「まだまだだよ。これはまだ、始まりに過ぎない」
――タンッ。
キーボードから手を離し、三重俊之は満足げな笑みを浮かべた。
> 第四段階 始動
> to P.E.P.
青のレクイエム END
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