MIDDLE PHASE
◆Middle04◆大木幸助
GM:では、UGN武蔵蓮沼支部に到着。
遥歌:あ、こっちから連絡入れる。先に寄ってほしいんです。(ころころ)……。
一同:ずぎゅーん☆
遥歌:もうすぐダイスボーナスですよぉ(泣)
GM:まだ4シーン目ですよ?(笑)
遥歌:とにかく、三重先生にも少しお話があるので寄ってください。
幸助:わかった。
シュージ:教会に来るなら僕も登場だね(ころころ)
遥歌:こんにちは。つかぬ事をお伺いしますが、三重……俊之という方を……。
GM:瞬間、顔が苦々しくなります。「そんなやつ知らないわ」と台詞にかぶるくらいの勢いで……てわかりやすすぎだよ、コイツ!(一同爆笑)ほんとに心理学の先生かっ。
遥歌:あぁ、ご存知なんですね(生ぬるい笑み)
GM/和歌子:「今は言えないっ。だから武蔵蓮沼支部に行こうとしてたのよ」
シュージ:え、あ、う? あ、えーと……はじめましてー。
GM/和歌子:「はじめまして。……かわいいね〜」
シュージ:お茶、どーぞ。
GM/和歌子:「ありがとう。こういう子に淹れてもらうとおいしいねぇ」
遥歌:先生、手広いですね、趣味。
GM/和歌子:「手広いっていうか、上より下?」
シュージ:でね。
GM/和歌子:「うん?」
シュージ:おじさん、朝来てね。
GM/和歌子:「うん」頷きながら表情が曇る。
遥歌:この子を拉致りたいって宣言していったらしいんですけど。
幸助:は?(一同爆笑)
遥歌:かくかくしかじかと話をしましょう。
幸助:……よくついていかなかったな。偉い偉い。
シュージ:なんか、みんなにほめられるの〜(苦笑)
GM/和歌子:「それなら余計にここで言うことはないわね」
シュージ:なんでなんで? 央樹君関係するんでしょ?
GM/和歌子:「そうね……。向こうに着いたら話すわ」
遥歌:じゃあつき合わせていただいてよろしいですか?
GM:はい。では武蔵蓮沼支部に向かう、と。これはシーンが切れません。
GM:支部に着くと薬王寺支部長が出てきて、君達に言います。
GM/薬王寺:「すみません、三重和歌子さんの身柄は一時拘束させていただきます」
シュージ:なんで?
GM/和歌子:「それには私が答えるわ」
「……私の父親は三重俊之。FHの三重俊之よ」
GM:彼女はそれだけ言うと、奥に連れられていきます。ただし支部長いわく、そう長いことは拘束されないでしょう。
幸助:とりあえず監視対象ってことかな?
遥歌:じゃあどうしよう。真琴君について調べたいと思ってたんだけど。
GM:了解。UGNでは分かっていることは速くて、銃が使える、FHから逃げてきた実験体。更にあなたの報告からなんですが、前回のエンディングで使用したエフェクトがわかりました。《抜き打ち》《神速の鼓動》《マシラのごとく》、この3つのエフェクトの発現が確認されています。
遥歌:なるほどねぇ。じゃあFH時代のこととか、佐賀真琴の過去についてを裏社会で。……21。
GM:佐賀真琴は「戦局における究極の早さ」を求めたオーヴァードです。FH内で行われていた“ドミニオン・プロジェクト”の実験体であり、プロジェクトにおける最高の成果です。
遥歌:ふむ。
GM:このプロジェクトの表向きの目的は「戦局において究極の速さを持つオーヴァードを作ること」なんですが、どうやら別の目的として、天羽央樹の拉致があったようです。
シュージ:うひょー!?
遥歌:ははぁ……。で、面白いんだよねぇ。
示された佐賀真琴のキャラクターシートを覗き込む遥歌。そのロイス欄には「元上司:三重俊之」の文字があった。
残る一同:へぇー。
GM:うけけ。
遥歌:彼の出自は?
GM:FHの関係者の子供だったようなんですが、FHが“ドミニオン・プロジェクト”の実験素体として連れ去っています。その頃の記憶は本人はなくしているようですね。
遥歌:う〜ん。
GM:彼の愛用の銃GLOCK26、よく思い出してみると一番最後の時、銃の形が変貌していました。どうやらEXレネゲイド関連の品物なのではないか、何かの引き金でそういう代物になったのではないかという話です。システム的に言えばフォールンライフルになりました。
フォールンライフル――レネゲイドに感染した銃器であり、本来なら「Dロイス・秘密兵器」を持っているキャラクターのみが所持できるアイテムである。
遥歌:ねぇ、今三重先生の子供じゃないかなあって思ったんだけど……。
GM:えーと、達成値が21? 佐賀真琴は三重俊之の孫だということも分かります。
遥歌:うわぁ〜、やっぱりそういうことなんじゃーん!!
GM:ですから、ある意味手塩にかけて育てた感がなきにしもあらず。
シュージ:あのおじさん、真琴君のおじいちゃんなんだぁ……。
遥歌:手塩にかけたといっても、道具としていろいろ仕込んだとしか思えませんね。
幸助:というか、その「手塩にかけた」は言葉の意味がまちがってると思うぞ、俺は。「手駒として育てた」っていうんだ、これは!
GM:あと、UGNからの資料をもらったあなた(遥歌)はEXレネゲイド製品の銃というところにひっかかる。EXレネゲイドを研究していたFH研究者が武蔵蓮沼にいなかったっけ?
幸助:本条正道。
遥歌:あぁ〜……。
GM:要注意オーヴァードとして、“ナイトメア・ウェーバー”と並んで書かれています。本人の能力としてはそれほどではないけど、EXレネゲイドに特化した研究が目を引く。
遥歌:じゃあ本条も調べるか、最近の動き。(ころころ)<情報:裏社会>で11。
GM:コードネームは“ペルソナ・オブ・ネメシス”。EXレネゲイドの研究者。研究成果である、本人の開発したブースト・アーマー――『ブレイクアップ』の秘密兵器をみてください――を自ら使用しています。で、シャストアの仮面みたいなのをつけている(笑)
シャストアの仮面が分からない人はガープス・ルナル参照。って、システムどころか会社も違うし。
GM:もしつながりがあるのなら、フォールン・ライフルを作ったんだろうね。また、最近ひとつの研究結果が出たらしい。ブースト・アーマーの発展系で、エグザイル中心に考えているようです。開発コードはOCP。最新の研究成果の名前はEXEX(エクゼス)。
遥歌:なんだかFHの有名どころで僕に縁があるところ以外(笑)が集まっている感じですねぇ。
GM:彼の研究には何かしらのバックがついていることもわかる。
遥歌:情報は集まるんですがどこから動けばいいものか。
シュージ:おじさんが迎えに来るよ。
幸助:それはダメ。
シュージ:でも来てくれるよ?
遥歌:保護者同伴で行きますか?
GM:向こうもある意味保護者同伴だったしね。
シュージ:それは一緒にいたちっちゃい子が保護してるってこと?(笑)
GM:かもしれない(笑) ちなみにあの少年について調べようと思えば出てくるよ。
シュージ:じゃあ調べてみるー。あのちっちゃい子は誰かな……たぁー(ころころ)回った。18。
GM:お。彼はFHのチルドレンで“ドミニオン・プロジェクト”の失敗作です。究極の早さを求めていたのにそうじゃないのができちゃった。
幸助:ただ、それはそれでおもしろいエフェクトが発症した?
GM:おもしろいというか、有用なエフェクトだったようですね。三重俊之が横においているくらいですから。……で、そんな数字出されると、彼が身につけていたコートがEXEXだって分かるんだよ。
シュージ:おー。
幸助:よくわかったなぁ。
遥歌:裏社会のおじさんと仲がいいんだね。
GM:こらこら。体売ってるの?(一同爆笑)
遥歌:いや「おじさん、教えて〜」って言われたら「もへ〜」って。
シュージ:どっちもダメだ〜。
どこかの瑠璃:ダメな人たちだ、この2人は。
遥歌:そんなあやしいのじゃなくて、「この子はかわいいから、おじさんがんばっちゃうよ」っていうか……。
どこかの瑠璃:そんな裏社会の人間がいるか、ボケっ(笑)
GM:裏社会に生きている者にとって、それは下心だよ(笑)
シュージ:まぁとにかくおじさんと仲良く? 調べてきた。名前はわからないの?
GM:名前はないです。あるのはナンバーとコードネーム。“シュバルツシルトの人形”と呼ばれています。ナンバーは01DO0312。「DO」は“ドミニオン・プロジェクト”のコード、「01」はプロジェクトを行っていた研究所コードです。
遥歌:では“ドミニオン・プロジェクト”について調べてみます。
GM:担当者、三重俊之。このプロジェクト、一時期終わったと思われていました。が、最近新しい段階に移行したらしいという話が出てきます。
幸助:本当にこれで一番速いのか、って?
GM:はい。ぶっちゃけ『アルターライン』が出て、バロールでイニシアティブが変わるエフェクトが出てきたので(一同爆笑)
遥歌:ふんふん。
GM:このプロジェクトの研究施設で数ヶ月前、大規模な脱走事件があったそうです。なぜかは分かりませんが、ほぼ同時期に実験体がいろんなところで脱走している。真琴もその1人。その時に逃げてきて、UGNに保護されたという形になっています。大部分はFHに捕獲もしくは消去されてますが、実は真琴のほかにもう1人、UGN東北支部で保護した実験体がいることが分かります。
遥歌:ほぉ。
GM:名前は春日ちはる。現在はUGチルドレンとして登録されています。
遥歌:はい(挙手)東北支部にはコネがあると思います!
シュージ:はいはーい(挙手)真琴君の前の名前は春日です!
GM:はい、真琴君の前の名前は「春日あきら」といいます。
遥歌:へぇー……。
GM:なお、このプロジェクト自体が、他の特殊なプロジェクトに関わる存在のオーヴァードを作るためのものだったそうです。
遥歌:そのプロジェクトとは?
GM:出てこない。
遥歌:まあ、今回の天羽君誘拐につながるんでしょうねえ。
GM:出てきた情報を照らし合わせるとそうなるでしょうね。
遥歌:では、春日ちはるについて、UGN東北支部の御子神命加さんに……いやなんだけど、連絡をとってみます。
GM:彼は真琴君と同じくノイマン/ハヌマーンで、似たようなコンセプトの能力です。ただし彼は波使いとしての能力の方が優れていました。しかし、真琴覚醒とほぼ同時刻に死亡しています。
遥歌:死んでる!?
GM:彼も同じ銃を愛用していたんですが、その暴発と思われる爆発によって死亡しています。暴発の原因はまだ分かりません。
遥歌:そのとき彼は何か任務に当たっていたとか?
GM/御子神:「別にそんなこともないわよ。射撃訓練でもしていたみたいね。まぁチルドレンが1人いなくなっただけのことよ」
遥歌:あなたはそうですよね。僕がいなくなってもどうでもいいんでしょうし。
どこかの瑠璃:ぷ。
シュージ:どうでもよくなかったほうがいいみたいな言い方だね?(笑)
GM:それはおもしろい発言をしてくれたなぁ、メモっちゃおー(笑) もっかい言って?
遥歌:きゅー?(笑)
どこかの瑠璃:大丈夫、これ(ICレコーダー)が。
GM:お。よし、ここは要チェックです(笑) 赤丸チェックで!(一同笑)
遥歌:そういう意図じゃないんだけどさぁ〜(笑)
GM:東北支部出しといてよかった♪
遥歌:で、その扱っていた銃については?
GM:何も怪しいところはない。暴発で破片も見つからないくらいに消えてますが。
遥歌:本当に見つからなかったんですか?
GM/御子神:「見つからなかったって言ってるじゃないの」
遥歌:……あなたのところの部下は節穴ですしね。
GM:そういうこと言うんだ。「帰ってきたいんだ」とか思っちゃうよ?(笑)
シュージ:「優秀だから自分を呼び戻して欲しい」って、今のはそういう発言だよね?(笑)
遥歌:……だよねぇ? 今、どんどん自分で罠にはまってる気がする(笑)
GM:罠はったつもりはないんだけどなぁ(笑)
遥歌:同時刻にねぇ……。わかりました。電話は切ります。
GM/御子神:「そう? じゃあまたね」
遥歌:皆に今の話をします。同時刻に、ということなので、真琴君と同じように豹変しそうになって、耐えられずに死んだという可能性もありますよね。
シュージ:えーとー。央樹君をさらうのが目的だった可能性が高くてー、さらって央樹君のそっくりさんを作ってたのは新しいプロジェクトのため?
遥歌:天羽君の複製体を作っていたのと、今回さらわれたのは全く別の話かもしれません。
シュージ:あ、そっか。こないだのはUGNの人だった。
遥歌:ただ、鈴島翔子と三重俊之がつながっていた可能性はゼロではないです。そのへんのつながりは今まで調べた中で出てくる?
GM:つながりはないことが分かります。
シュージ:てことは、FHの人はFHの人で央樹君になんかしようとしてるの?
遥歌:そう、かもしれませんね。
幸助:FHはもう少し時間をかけて何かするつもりだったのかもしれないけど、UGNが天羽をさらって研究材料にしようとした。目をつけてた天羽をUGNにとられちゃならんと思ってさらっていった。とか?
遥歌:なんというか、オルクスのプロジェクトの対象が天羽君である必要がない気がするんですよね。オルクスはいっぱいいるわけで。
GM・瑠璃:いや。
どこかの瑠璃:天羽君である必要はある。
幸助:……だな。
GM:天羽君のキャラ設定をみたら、ちゃんと書いてある。「FHが央樹を拉致」って。
キャラクターシートのコピーを取り出すGM。
遥歌:ああ〜! ちょっと見せてっ!
どこかの瑠璃:それが重要なんですよ。天羽君である必要はあるよ。
シュージ/央樹:あ、ゴメン。昔研究されてました(笑)
幸助:その、昔の事件を調べようか。
GM:キャラクターシート見れば分かるんだけど、FHは、オルクスシンドロームの発見者として著名な両親と共に天羽君を拉致した。その目的はオルクスシンドロームのために決まってるじゃないですか(笑)
一同:まったくです(笑)
GM:その結果、あなたはオルクスシンドロームになったんですよ?
シュージ/央樹:はい、発症しました。そのとおりです〜ぅ(笑)
GM:ま、何かしらの関係がありそうだよ。
シュージ:それって特異点理論の話だよね? 戻ると。
幸助:なんでこのタイミングでさらったんだろう?
シュージ:たまたま都合がよかったからさらったって気もする。
GM:特異点理論というのがそもそも偶発的な事象を扱ったものです。結論から言うと、特異点理論に必然は必要ないんです(笑)
遥歌:今がさらい時、みたいな?(笑)
GM:特異点さえあれば、そこに必然が生まれるんですよ、逆に! 発想の逆転であります。
幸助:よーするに「偶然も積み重なれば必然だ」と、そういう理屈なわけだな(笑)
GM:そうそう。島本和彦の弁であります。『逆境ナイン』の(笑)
遥歌:一気に親しみやすくなった(笑)
幸助:当時のFHの研究者は?
GM:それが、直接実験していた人物については出てきますが、誰が裏で指示していたかが出てきません。これ以上調べるなら……今、君達はUGNにいる。やろうと思えばFHにハッキングとかできるよ。
シュージ:そうだよね、薬王寺さんは17出せばFHにハッキングできちゃうんだもんね。
遥歌:つまりUGNの機械をハッキングして……。
GM:UGNをハッキングしてどうすんだよっ! 新進派っ!?(笑)
シュージ:UGNの機械「で」でしょっ(笑)
遥歌:ま、間違えたんだよう(笑)
GM:一応ハッキングですので、多少の危険はありますよ。
遥歌:(振り返って)やってみます?
シュージ:う、ぼ、僕?(おたおた)
幸助:俺はそういうのはちょっと……。
遥歌:はぁ。返事がないのはやれということ。では《マインド・エンハンス》を使用して。……ていやっ(ころころ)……26。
GM:はい、大丈夫です。まずはFHのデータバンクに「天羽央樹」という項目があります。彼は特異点となるブラックボックスを宿している。
シュージ:宿してるのっ!?
GM:宿してるんですっ! 特異点をブラックボックス化したものを体内のどこかに宿しているんですが、そんなもん形があるわけじゃないのでUGNが研究したって出てこないわけですよ。
幸助:てか、知っててそう思い込まないと、そんなもの出てこない。
GM:はい(笑)
遥歌:……天羽君が、武蔵蓮沼高校に来たから、あそこまでオーヴァードがたくさんいるのかもしれませんね。
GM:ぴんぽーん☆
シュージ:ががーん!
GM:さぁ、後付設定完了です!(笑) なんであんなにオーヴァードが多いのか、説明ができました。
シュージ/央樹:ボクのせいなんだあぁ〜……。
GM:その可能性がある、だよ。あくまで。
遥歌:じゃあ、僕がここに呼ばれて、この学校に通い続けているのも……天羽君の、せい?
GM:「せい」とか言うなっ(笑)
遥歌:(フフッと笑って)お礼言わないとな(笑)
GM:そうなんだ(笑) 特異点というのは自然にもある程度出てくるものなんですが、固定化されるというのは稀有です。ただ、実証しようにもやりようがありませんが。また、そこにシュージ君の名前もあります。
シュージ:ほにょ?
GM:触媒って書いてある。シュージ君と天羽君は対で成長するということになっています。ただしこれは特異点理論においても立証されていません。
遥歌:ただ、そういう傾向がある、と。
GM:そのとおり。そして特異点理論において「傾向がある」という事実があれば十分であります。あぁ、やりやすい(笑)
天羽央樹という項目のほかに、“特異点成長プロジェクト”というものが見つかります。担当は三重俊之。文字通り、特異点を成長させるプロジェクトです。
>第1段階 チルドレン天羽に特異点を植えつける……成功
>第2段階 天羽がより強い特異点(超越特異点)に引き寄せられる……成功
遥歌:超越特異点?
GM:簡単に言うと特異点のすごいの。
遥歌:ここで指してるのは何?
GM:それは書かれていません。
>第3段階 各特異点を偶発事象を持って成長させる……実行中
> (インフルエンザ...
遥歌:なにぃ!?(一同爆笑)
小説・冬の贈り物参照。
GM:本条正道のことものっていたり。全ては必然だったんですよ。
幸助:特異点となるやつらを武蔵蓮沼に集めて事件を起こしてきた?
GM:そのとおり。研究者としても、特異点のある場所は実験がしやすい。サンプルがたくさん転がってるから。あと、なんのことかはわからないけど「このプロジェクトはP.E.P.につなげるプロジェクトとして非常に重要である」と書かれてる。GM発言ですが、P.E.P.は現状では何も情報は出てこないと言っておきます。FHの重要事項らしい。
また、この“特異点成長プロジェクト”はそれなりに昔から行われているプロジェクトです。後の発展から、“ドミニオン・プロジェクト”にも応用されている。
幸助:特定の能力が発症しやすいように特異点理論が使われた、と。
GM:そういうこともある。さらに、GLOCK26オーバーカスタムに組み込まれているようです。簡単に言うと、その特異点がある程度の成長をみせたならば、覚醒を促すリミッター。ただでさえよくわからない理論を使ったものの上、スイッチ式なので非常にわかりにくい。
遥歌:どこでどのフラグが立ったかわかりにくい。まるで出来の悪い恋愛ゲーム!
GM:なんて例えをするんですか(笑) つまり、この間の真琴君は、天羽君の特異点が一定以上に成長したために覚醒したものと思われる。
遥歌:はぁ……。なんか、悲しくなっちゃった、結果見て。
GM:三重俊之についてもいろいろ書いてある。彼は研究者でしょ? 研究者ってのはエージェントと対になって動くんですよ。どうやら奴についているのは“ナイトメア・ウェーバー”です。
遥歌:なるほどね。
幸助:背景はわかってきたが、どこに天羽がいてどうするかっていうのが全くないな。
どこかの瑠璃:だから教会に「ようこそ教会へ。三重俊之様ご一行ご案内〜」って(一同爆笑)
シュージ:迎えに来るって言ってたもん。
GM:で、いろいろ調べていたのでだいぶ時間が過ぎた。そんなところで薬王寺さんから連絡が入ります。
シュージ:はーい。
GM/薬王寺:「シュージ君、アイン君が目を覚ましました」
シュージ:行く!(即答)
GM/薬王寺:「そういうと思っていました」
遥歌:つきそうよ。
GM/薬王寺:「シュージ君、あなたの面会は許可するんですが、まだ予断を許さない状態なので、あなた1人でお願いします」
シュージ:なんで?
幸助:それって危なくないか?
GM/薬王寺:「途中までついてきてくださるのはかまいません。ですが、まだ大勢でいくのは刺激が強すぎると思います」
遥歌:……従者をつけていいですか? 動物という形で。
GM/薬王寺:「近くでレネゲイドウィルスが興奮するようなことをするとどうなるかわかりません」
GM:簡単に言えば近くでエフェクト使っちゃだめ。
遥歌:……薬王寺さん。アイン君に今僕たちが会いに行くとやばいということは分かりました。ですが、逆にこの状況下でシュージ君をひとりきりにするのも非常に危ないと思うんですけど。
「1人でないと許可できない」という支部長に、遥歌と幸助がしばらくしぶっていたが、結局はシュージの意志に任された。
シュージ:行くよ? 僕は。
GM:ではそっちの2人は病院までついていく、でいいですね? ここでシーンを切ります。
※ ※ ※
遥歌:ねー、さっきの御子神に向かっての台詞、「あなたの部下は“優秀”な方ですからね」に差し替えてほしい。
GM:ああ、逆の表現にね。
遥歌:どうせ罠にはまるならもっとおにーさまらしい台詞がいいなぁと。
瑠璃:まあ、「差し替えてくださいね」まで全部書かれるだけだから(一同爆笑)
シュージ:ところで、成長させるのをひとつ忘れてたんだけど。
GM:なんですか?
シュージ:あのね、《鏡の館》を取ろうと思ってたの。
GM:ああ、エンジェルハィロゥ殺し。それは天羽君が撃ってきた時の保険なのか?(笑)
シュージ:違うー(笑) 僕<回避>で避けるから、せっかくだし。
GM:はーい。どうぞ。
シュージ:じゃあ、覚えます(かきかき)
幸助:俺はここで天羽と、諸悪の根源そうな三重俊之にロイスをとっとく。
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