青のレクイエム
 第1話 力のダイカ

MIDDLE PHASE

◆Middle04◆天羽央樹

央樹:うぅ、たくらまれている。……はい、侵蝕率あげたよ。
GM:では君はそんな情報を聞きました。さあどうする。
真名:じゃああたしもその近くにいましょう。(ころころ)……2回連続で10だよ(笑)
一同:ずきゅーん☆
真名:で、さっきの電話なに?
央樹:如奈さんからだったんですけど、加賀島高次がなんとかっていうカルチャースクールで講師をしているって。
真名:へぇー。ところで聞いてるほうの会社員っていうのは正社員なんですか?
GM:正社員ですね、一応。○○商事みたいな名前の。
真名:講師とか関係なさそうなんだよね。その講師っていうのは社会人でもできるの?
GM:できます。
真名:じゃあやっても不思議じゃないんじゃん? てことはそこにいるってことなんだよね。で、あたし達の目的はこれ以上オーヴァードが犠牲にならないようにすること。その加賀島高次を張ってるっていうのはいいことなんじゃないかなぁ。当面私たちが情報をどうこうするってこともなさそうだし(笑)体張っていくしかないでしょ。
遠くの瑠璃:「最近悩みがあるんですー」って受けに行く(笑)「最近シュージ君が冷たいんですー」(笑)
央樹:…………。
真名:じゃあ、どんな悩みつくろっか。
どこかの真琴:「最近シュージ君がひどいんです」(笑)
真名:何。最近何か悩み事あるのー?
央樹:ほ、星川さんこそあるんじゃないですか?
真名:えー、まぁそりゃ悩み事のひとつやふたつやみっつやよっつくらいあるけど。まあでも大丈夫。世の中なんとでもなるから。
央樹:そーなんですかぁ……って、いや。そもそもカルチャースクールって悩みを抱えてなきゃ行けない所なんですか?
真名:いや、なんかイメージ的に?
央樹:はぁ……。でも悩んでいたとしてもここで星川さんに言うのはちょっと。
真名:ちっ。
央樹:「ちっ」ってなんなんですかーっ(笑)
真名:別に。下世話な興味。
央樹:下世話って断言されるとボクにはもう何もいえない(笑)と、とりあえず……行ってみますか。
真名:おっけーい。
真琴:てなところで天羽君に電話がかかります。せっかくのPC間ロイスなんだから使わないと。「あ、天羽君?」
央樹:真琴君。どうしたの、久しぶり〜。
真琴:あうあうあう。ちょっと聞いてよ〜(泣
央樹:ど、どうしたの?
真琴:かくかくしかじか。泣き言(笑)で、最後に「なんかすごいことになってるけどUGNで何かあるの?」
央樹:殺される……?
真琴:うん。いじめっ子を探してたらその人たちが殺されてて、瑠璃さんがだから探してるんじゃないの? って言ってあうあうあう(笑)
央樹:えっと……如奈さんは言い回しがちょっと特殊だから(一同爆笑)
真琴:と、特殊なんですか? え、瑠璃さんって特殊な方なんですか?(笑)
遠くの瑠璃:まぁ特殊だよ。変異種ですから(笑)
央樹:あ、でも悪い人じゃないよ(一同爆笑)
真名:そのフォローが余計に(笑)
真琴:そ、そうですよね!(笑)えーと、それで僕これからどうしたらいいか分からなくなっちゃったんだけど。天羽君にもちょっと手伝ってもらいたいなぁって。今仕事中だったらいいんだけど。
央樹:えっと、行方不明事件? そっちで行方不明になってた人は結局“造られしケモノ”に殺されてたんだよね? こっちでも行方不明者が出てるって事件なんだけど、でもこっちは行方不明者見つかってないんですよね。んん?
真琴:行方不明者の名前と一致したりするの?
GM:ううん。全然。
真名:そもそもそっちの被害者はオーヴァードじゃないんでしょ?
央樹:まったく別のところで事件がおこってるみたい。
真名:それってつまり加賀島高次が2つの事件に絡んでいるのか、加賀島高次が2人いるのか。それともそもそも何の関係もないのか。
央樹:で、真琴君が調べているほうは加賀島高次が関連しているかどうかもそもそも怪しいわけで。
真琴:うん。とにかくその人が講師なんだって。漢字はかくかくしかじか。
央樹:あれ? じゃあこっちで出てきた加賀島高次と字が違う。
真琴:え、そっちでもなんかでてるの?
央樹:うん、今UGNの協力者が何か行方不明事件にかかわっているらしいっていうんでちょっと。んーとさ、真琴君。考えたくはないけどいままでオーヴァード絡みの事件をいくつか関わってきた身としてはそのいじめられてた人、覚醒しててやばいんじゃないかなと思ったりするわけで。<情報:UGN>で振ってみようかな。
真名:じゃあせっかく出てるんだから<情報:裏社会>で振ってみよう。
GM:裏社会はなんでもない。UGNは……。
央樹:覚醒してたとか、覚醒しそうだからチェック入れてたとか。
GM:そういうのはない。
遠くの瑠璃:前に事件の記憶を消したことがあるとか。
GM:そんなこともない。
央樹:じゃあUGNに「水隅蓉子ってどんな人?」って聞いても何も出てこない?
GM:いや、そんな話もないのに「こんな女子高生だよ」って返ってきた。
央樹:……なんかボク、情報規制されてる?(笑)
GM:なぜかそんなのがUGNの情報データベースに入ってました。
真琴:うわべだけの情報が流れてきた予感(笑)
遠くの瑠璃:あのさぁ「天羽君ハァハァ」の人みたいに、女子高生萌マニアな人がいてその人のデータベースとか(笑)
真琴:そんなチルドレンがいたなぁ。
遠くの瑠璃:ああ、いたなぁ。奴のデータベースかっ(一同爆笑)

村瀬充。UGN印、ナンパ(笑)

真名:あれかっ!
央樹:なんで奴のデータがUGNのデータベースに入ってるんだよぅ(笑)
GM:……などということはなく(笑)
央樹:オーヴァードでもなんでもなく、武蔵蓮沼高校のただの1女子高生、と。
GM:そこに書かれたデータはそういう一般のパーソナルデータと、最近例のカルチャースクールに通った、と。以上。
央樹:それもUGNの情報でひっかかるんだ。
真琴:なぜ。
央樹:うぅーん。そのカルチャースクールについてをUGNで調べてみていいですか?
真名:じゃあこっちも。……電話だからこっちからアクションとりにくいなぁ。話聞こえないし。
央樹:そんなときは、歩きながら電話してたら道でばったり出会えばいいんだよ。
真琴:(ばったり)あ。
真名:出会ったらしい(笑)
真琴:あ、天羽くーん。(手を掲げる)
央樹:真琴君、久しぶり〜。パン(手を合わせる)
真名:あ、天羽君の『お友だち』なんだ。……ふーん(にんまり)
真琴:な、なんか誤解されてる?(笑)
央樹:なんで笑われたんだろう(笑)
真琴:ね?(笑)
真名:……なるほど、総受け?(ぼそ)
真琴:ぶっ(笑) いや、時間が……10時過ぎちゃったよ(笑)
GM:で? UGNでカルチャースクール?
央樹:うん。
GM:そんなカルチャースクールがあるらしい。加賀島高次って人が講師やってるらしいよ。以上。漢字は天羽君が知ってるほう。
央樹:はれ?
真琴:あり?
真名:まぁぶっちゃけた話、加賀島なんて珍しい苗字、字が多少違ったところで同一人物なんじゃん? というわけで、その加賀島高次を張り込むかカルチャースクールに行ってみるか、どっちかはしてみたほうがいいと思う。あたしは張り込みまったく自信がないけれども、どっちかは得意なんじゃないの?
真琴:張り込みですか。まぁ得意っちゃ得意かなぁ。【感覚】10だから(笑)
真名:パターンとしては、加賀島高次が下手人だったとするならば、尻尾を掴んで叩き伏せたいところで、下手人じゃないんだとしたら潜入して何をやっているのか知りたい。あたしとしては潜入、殲滅……んんっ(咳払い)
央樹:やばいやばい(笑)
真名:そろそろうずうずしてるけどまだ抑えられるから(笑)
央樹:で、<隠密>って対決するときはリアクションなのでこの3人は誰も回せないんですよ。だからこの中で誰が一番得意かっていうと、ダイスの多い真琴君。
静漓:マスター、登場していいですか?
GM:はい、どうぞ。
静漓:てってって。
真琴:あ、どうも。
真名:それ誰、真琴君。彼女? 彼女?(わくわく)
真琴:いいいいいえいえ、違います、違いますっ。
静漓:(央樹に向かってすたすた)くりっ。
真琴:あれ?
静漓:背中をぺたぺた。…………ない。
央樹:な。ななな、なんですかっ!?
真琴:あ、あの、この人がさっきの……大変だった人(笑)
静漓:はじめまして。しずりん。
真名:『しず・りん』さん?
静漓:んーと。……ぷちっ。(急に明るく)本名は六導静漓でぇす♪ よろしくお願いしまーす!
真琴:のわっ。
真名:よろしくお願いされます。
静漓:……疲れた。
央樹:電池、短いですね。
真名:動力は何?
静漓:このへんにねじが。
央樹:ああ……じゃあ4人で立ち話もなんだし、喫茶UGNにでも……。
真名:おっけー。じゃあたしおごるよー。
真琴:わーい。
央樹:え、いいですよ、そんな……。
真名:なんてゆーか、すげー年長者気分(笑)
央樹:でも悪いですよ。
真名:気にしない。たぶんこの中ではあたしが一番稼ぎが多そうだし。
真琴:というわけで喫茶UGN。
瑠璃/ウェイトレス:「いらっしゃいませー」
真名:コーヒー、レギュラー。
真琴:アイスココア。
央樹:んーと、カフェオレ。
静漓:……ココナッツぜんざいトロピカル風。
一同:うああぁーっ(笑)

真名:で、どっちがいいと思う? 潜入してどういうことが行われるか確認して殲滅するか、どかーんといって殲滅するか。
央樹:ま、待ってください。まだ推測しかないんですから。
真名:「叩けよ、されば開かれん」って言葉もあるし。
央樹:その叩き方は乱暴すぎて、開く前に門ごと壊れそうです。
静漓:そのカルチャースクールに行くと、モンスターがなつくの?
真名:……へ? なつく?
静漓:カルチャースクールに行った人がいじめられてて、いじめてた人が殺されてるんでしょ? だからそこに行くとジャームが操れるようになるのかなと。
真名:だから退治しに行くのよ。
真琴:え、え、えぇ〜。ちょ、ちょっと(笑)
真名:まぁ、それは置いといて。
真琴:おいとかれちゃった(笑)
央樹:その加賀島高次は名前を変えた同一人物である可能性は高いですよね。ボク達が追っているのと、カルチャースクールにいるの。
真名:ただそう考えると、考えて偽名を使っているとしたら稚拙としか言いようがないから、もしかしたら情報が錯綜してるだけなのかも。
央樹:『加賀島高次』と『加賀縞幸司』の顔写真とか出てこないんでしょうか。
GM:見つけようと思えばいくらでも見つけられますが。
真名:見つけようとしてたんですけど。
GM:見つけました、見ました。えーと、天羽君。何か見覚えがあるねぇ。
央樹:いやぁん。やっぱりーっ。
GM:それからまた首の付け根のあたりがむずむずするから1D侵蝕値をあげておいてください。
央樹:ぞわり。(ころころ)ダイスボーナスきたー。
真琴:あれ、天羽君どうしたの?
静漓:……生えるの? 羽が生えるとき、痛いって言うから。
央樹:それは違います。
真琴:天羽君大丈夫?
央樹:今日……検査されてから、なんか……このへん、おかしい……。
真名:ゆ、UGチルドレンって大変なんだね。
真琴:みてあげようか?
央樹:あ、それは見てほしいかな。自分じゃ見えないし。
どこかの瑠璃:見えるだろ、君なら(笑)
央樹:はっ(笑)

《水晶の眼》光の屈折を操って曲がり角の向こうでも見ることができるエフェクトである。

真琴:でも見てあげよう(笑)がばっ。どうなってる?
GM:別にどうもなってないように見える。
真琴:どうもなってないよ。<知覚>してみたらなんか分かる?
静漓:私も覗き込んで<知覚>してみよう。
真琴:少年に群がる少年と少女(笑)
GM:何も分かりませんでした。
静漓:じゃあ背中をなぞって、「この辺から羽が生えてた」
央樹:うわぁっ(びくぅ)やめてくださいよ、もうっ。
真琴:え、もうちょっと下の方なの? じゃあちょっと上脱いで(笑)
央樹:えぇ?
真名:そういうのはもう少し夜も更けてからね。
静漓:真琴君。そういうのはもっと大人になってからじゃないと、ダメ。
真琴:え、え?(笑) そうなの? いつもだって、シュージく……ぶふっ(笑)
一同:うはははは(机をバンバン叩いてる)
静漓:真琴君、何を見てるんだろう(笑)
央樹:ま、真琴君?
真琴:ご、ごめん(笑)
静漓:やっぱさ、たまにそういう独特の空気を感じて「あ、僕帰るねっ」って(笑)
真琴:そういうこともあったんだろうね(笑)
央樹:どういうことだよ!(笑)
GM:うあー、10時過ぎてるーっ(頭抱え)
真名:おねーさんとしては一体どうしたらいいのかと(笑)
央樹:あ、えっと。ご、ごめんね? なんかボク迷惑かけて。これはボクの検査のことだからさておいて、この人、ボク見覚えある。
真名:どこで?
央樹:研究所で。
真名:えー、もしかして君が今「ずきゅっ」と痛みを感じるような実験をした人がその人だったとかいう笑えるオチだったりしないよね?
GM:はっはっはっはっは。
真琴:なんでそこが笑う(笑)
央樹:えーと、この人ともうひとり女性の方が。
真名:でもそしたら変だよね。UGNの情報を調べてみて、加賀島高次って漢字で出てきて? でも金島浩二っていうのはれっきとしたUGNの研究者で?
央樹:金島浩二についても調べてみよう。
真名:そうしてください。
央樹:うぅ、今までで一番低い。やっぱりあまり関わりたくなかったみたい。
静漓:じゃあ(侵蝕値を)つきゅっと上げて<情報:UGN>で金島浩二について調べます。(ころころ)27っ。
真名:一応あたしも……<情報:裏社会>で調べてみるか。(ころころ)
央樹・静漓:おおっ。
真名:(ころころ)……22。
GM:はい、では順番に行きましょう。まずUGN。金島浩二。UGNの研究者。オーヴァードでシンドロームはブラックドックと「?」。
静漓:いつからUGNにいるの?
GM:ここ1ヶ月くらいです。研究で売り込んできた感じ。
静漓:どんな研究内容?
GM:新シンドロームとレネゲイド・ウィルスのコントロールについて。
央樹:あ、じゃあそれは彼女……鈴島さんとは関係あるわけ?
GM:まぁパートナーみたいな感じです。いつからかは分かりませんが、少なくとも売り込んできたときからパートナー。
静漓:2人で売り込んできたんだ。
GM:今までも「いろいろ怪しい噂があるから調べてみるか」と裏を取ろうとしたんだけど、UGN上層部にいろいろ思惑があって手が回されたようです。それで武蔵蓮沼支部は星川さんという関係なさそうな人に話を振って、さらにそれを何とかしようと天羽君を追加してみた。
静漓:つまり同一人物と思っていいのね?
GM:はい。UGNとしてはこの人が行方不明事件に関わってるんじゃないの? とあからさまに怪しんではいるんだけど、それをどうするかという処遇を決めかねている。
静漓:大きな企業になるとこういうのがあってやだ。
GM:それから裏社会。レネゲイド・ウィルスの研究者。裏社会の深いところでは有名。浅いところだとむしろ鈴島翔子のほうが有名。
静漓:つまり、翔子はCM担当みたいな?
遠くの瑠璃:昔から有名だったの?
GM:最近ですね。最近あちこちに売り込んでいたりするみたい。
央樹:売り込んできたときの研究成果の内容とかは?
GM:そのへんについては分かりません。ただその研究内容のことを考えると、それに対しての何らかの成果を出したのであろう、と。
静漓:天羽君のほかに実験にあったチルドレンっているのかな。
GM:一番最初が天羽君です。それから、次の予定がシュージ君(さらり)
一同:……あら?
央樹:予定入ってんのーっ!?
GM:あとはこう……Dロイス持ちの特殊なのが。
真琴:え、シュージ君が、え……。
静漓:知り合いなの?
央樹・真琴:うん。
静漓:甲月シュージについて<情報:UGN>で振ってみる。
瑠璃:そう簡単には出てこないぞ、シュージ君は。
GM:かつて事件に巻き込まれて死んでしまったオーヴァードにそんな名前が。
真琴:え、シュージ君も狙われてるの?
真名:狙われてるって言い方は時期尚早かもしれないけど、急いだほうがいいかもしれないわね。
央樹:ちょっ、ちょっと、ちょっとごめんね。電話してきていい?(泣きそう)
真名:ずいぶん、心配そうね。
央樹:ガクガク。
真琴:あ、僕も僕も。

席を立ち、隅っこに行って電話をかける央樹と後ろにくっついている真琴。

静漓:……UGNって、死んだ人実験するんだ。
真名:ああ、話に聞いたところによると、そうじゃなくてね……(中略)というわけで、今は天羽君のところで同棲しているって話なんだ。
静漓:ふぅーん。……女子高生喜びそう(ぽつ)
真名:……それって遠まわしにあたしが喜びそうって言ってる訳?(一同笑)
静漓:ごめん。女子高生の年齢の人。
真名:いや、あたしも一応女子高生なんだけど。確かに前は話に聞いてる分には面白かったけど、今はもう(笑)
一同:うはははははは。

央樹:シュ、シュージくぅーん。
真琴:さあ、電話をかけてシュージ君は出るのかっ。
GM:じゃあここでシーン切ります。続けて天羽君で。
真名:あ、じゃあ切る前に佐賀君にロイスを結ばせていただきます。(ころころ)「同情」しつつ、うじうじしてるのがむかつく、「厭気」
静漓:あ、私も結ぼう。こんな態度で「尊敬」(笑)……で、小学生扱いしたから「憤懣」。


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