真冬の人魚姫

あとがき

 どうも、ろでです。
 ダブルクロスの自キャラ、久遠寺遥歌お兄様のお話です。
 MtF氏がGMを取られたセッションに参加させていただき、そこに出てきた入生田さんとの出会いが衝撃的だったため、こんなお話がでっちあがってしまいました(笑)楽しんでいただけたのであれば幸いでございます。
 さて――例によって無計画のきわみのろでにゃんです(笑)この小説は特にそうで、滅茶苦茶手直ししました。枚数的には1.5倍ほど書いているはずです。
 しかも、書いてる最中でどんどんプロットが変化していきました<ダメだろう

・最初考えてたパターン
→黒セーターお兄様は複製体で、ファルスハーツ。オリジナルのPCお兄様が、ぶちのめしてハッピーエンド。
 作者的には「これでハッピーエンドだー」と考えてたのだが、どーもまわりの意見リサーチするに「複製体殺してひゃっほー」は駄目っぽい。後味が悪くなりそうなのでやめた。

・PCお兄様=複製体
→シーン2でなんだかお兄様が「複製体なんだ、しくしく」とドツボにはまっていったので、PCお兄様を複製体にすることにした(さくっと確定)
 作者が叶歌の手元に2人のお兄様を残したくないと、考えていたため「じゃあ、複製体のお兄様は叶歌庇って死んじゃって、オリジナルが改心して悪玉殺してハッピーエンド」というパターンでいくことにする。
 プロット時点で「お兄様=人魚姫」のイメージがあったので、それでもいいか……と、シーン5辺りまではその方向性で固めていた。
→けど、そのエンドだとハッピーエンドだといえないし、PCお兄様のいじましさが哀れすぎるのと……張り巡らした伏線(過去の記憶消去/両親の体毛回収)が「PCお兄様=オリジナル」でないと、片付かないことに気づく(死)

 ……てなわけで、半日ほどあーでもないこーでもない、と悩み、今のパターンを構築しました。
 おかげで「ファナティック・アルケミスト」は、私の代表的敵役になりましたし「レッド・ソード」も複製体君がいっぱいいるようになりました
→2004年度新入生勧誘用冊子DXセッションには「ブルー・スラッシュ」という、彼の複製体が出てきます。

 さて、このお話のあと、お兄様は少しだけ素直になる……のかもしれません。いや、相変わらず「叶歌さん」と呼んでは殴られているのですが(笑)
 ちなみに、叶歌が“消えないで欲しいと、望んでくれた”ということを、どうして遥歌が知っているのかというのは……別のお話で。

 なにはともわれ。
 久遠寺遥歌くんに関わってくれた全てのキャラクターさんと、わたしに関わってくださった全てのお友達と、この小説を読んでくださった方々と、最後に「ダブルクロス」という素敵な舞台を用意してくださいました、偉大なるFEARの方々に、このちっぽけなお話を捧げます。

 ではでは。


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