WORLD-GUIDE
＜１・世界設定＞
リアド大陸の西方に位置する大小の島々、『紫の群島』と呼ばれる場所が冒険の舞 台。公式設定にある「北ネクロス島・南ネクロス島」の名前は存在しない。その二つ を合わせたほどの面積を持つ群島最大の島「マーヴァール島」と、その南方に散らば る幾つかの島を設定。 おおまかな歴史自体は公式設定に準じてスタート。ＰＣの行動いかんでは、その後 の歴史が変化するような大掛かりなシナリオを作成する（予定）。島自体の歴史につ いては、下記参照のこと。＜２・群島の地理＞
古来より、大陸に興った強国に侵略を受けるも、何とか独立を保ってきた小都市国 家連合体。「紫の群島」の名は、帝国が「青」になり、それを取り巻く三国が「赤」 を名乗り始めてからのもの。マーヴァール島の南方に浮かぶ幾つかの島では、大陸と は異なった信仰を行っているものもある。 海を超え、商業によって支えられている国家が多く、その航路は遥かジャナストラ 大陸まで伸びている。この辺りには、輪の月や銀の月じだいの遺跡が多く、探検家達 が集まってくる。一説には、「古代には大陸の一部であったものが、戦でずたずたに され、海に沈んだ」とも。 マーヴァール島は南北に長い形をしており、島の中央を山脈が走っている。故に陸 路は海岸沿を幾つかの通商街道が走っているだけで、輸送などは専ら海路。現在、マ ーヴァール島には大きな勢力が三つ存在している。北に位置し、大陸への玄関口とな っている「貿易都市」ディリスを中心とした、小都市国家連合。島の面積の7割を占 める、マーヴァール連合王国。南に位置し、大小の島々をその勢力下に置くミューズ 公国である。ａ．ディリスの地理
リアド大陸との貿易で栄えるディリスを中心とした、七都市による連合国家。それ ぞれの都市からの代表（有力商人、ガヤン・リャノ高司祭等から選出される）による 合議制で運営される。独立当時、七都市の代表の半数以上が女性であった為、「七姉 妹（セブン・シスターズ）」の名で呼ばれる。現在の評議会の議長も女性であり、デ ィリスのガヤン神殿高司祭でもあるアンジェラ・レグナスである。 ディリス自体は大陸でも珍しいほどの整備された港を持ち、大型の帆船が何隻も逗 留可能。大陸の玄関口ともなっており、様々な種族・職業の者が訪れる。最大の取引 相手は現在ではペテル・トルア。財力は豊富だが、兵力は各都市・商人が雇う傭兵の み。b．マーヴァールの地理
本島最大面積を支配する王国。現在の国王はロンウェー・マーヴァール8世。領土 の中央を山脈が分断している為、東と西ではその様相を異にする。王都エイダスの位 置する西側は、古代の遺跡が多数存在しており、王都自体が遺跡を利用して建築され た。学術研究が盛んな土地柄であり、どちらかというと閉鎖的な気質を持つ。対して 東側は、王国最大の港を持つ「港湾都市」アシュトンが存在、本島の東回り航路の中 継点として栄えている。多数の船が出入りする為、自然と華やかで開かれた印象を与 える。東側では赤の月、西側では青の月の神殿が目立つのもその特徴。 「連合王国」の名の由来は、先の独立戦争時の有力貴族達が王を「選んだ」形にな っているからである。各貴族達は領地に対して自治権を与えられ、独自の軍隊・税率 の設定等、以前のそれより強い権限を与えられている。 財力は並だが、兵力は三勢力の中では最大。騎士団の他に、現在では前回の戦の反 省から生まれた「ガヤン海上騎士団」も整備されている。アシュトンに置かれるこの 騎士団は、代々王子が団長職を勤めることになっており、現在の団長はレオナール・ マーヴァール王子。ｃ．ミューズ公国の地理
島の南部に位置し、近海の島々をその勢力下に置く。元はマーヴァール王国に属し、 大公が治める土地であったが、先の戦で独立した。王都は内海に浮かぶ島の上にあり、 イヴォルクの名で呼ばれる。現在は王・女王ともに急死したため、弱冠18歳のアリシ オーネ・ミューズ王女が統治する。 ミューズ自体はエルファの島である「クゥアドゥル」、ドワーフの島である「ゴル ボザ」島等との貿易で成り立っている。また、ジャナストラ大陸との貿易の中継点で もある。 財力は並、兵力も並だが、盟約により結ばれているエルファ・ドワーフの力は未知 数。＜３．マーヴァールの歴史＞
0年以前 書物散逸の為、口伝で古代王国の存在が示唆されている。 511年 ノノ・アルコー聖王国、マーヴァール島統一。伝承に寄れば、喪われ た古代技術を用いた兵器による。 602年 ノノ・アルコー聖王国が五国（エタン、ベンド、クティーク、レリッ ク、ゼダーン）に分裂。以後、群雄割拠の時代が続く。 614年 ベンド王国、エタン、レリック王国を併合。クティーク、ゼダーン両 王国、同盟を締結。 620年 第一次三国戦争。クティーク・ゼダーン連合軍、カラムーン平原の会 戦でベンド王国を破る。 627年 ベンド王国、旧レリック王国派の叛乱により領土の一部を喪う。旧レ リック王国派、新レリック王国建国。 629年 第二次三国戦争。 633年 クティーク・ゼダーン連合軍、新レリック王国に突如として宣戦布告。 制圧。 635年 三国協定締結。新レリック王国の領土はベンド王国に帰属することに。 698年 ゼダーン王国、東西に分裂。 711年 東ゼダーン王国、ベンド王国に侵攻。大方の予想を覆し、大勝利を収 める。ベンド王国滅亡。 712年 レリック王国の残党、レリック第三王国建国。 719年 第三王国、西ゼダーン王国併合。 730年 クティーク王国、内乱により分裂。幾つかの統廃合を繰り返す。 753年 第三王国、旧クティーク領を支配下に置く。 777年 第三王国、東ゼダーン王国に宣戦布告。 787年 第三王国、マーヴァール統一。国名をマーヴァールと改める。 959年 「七姉妹都市」・ミューズ公国を中心に諸都市、マーヴァール王国か らの独立を宣言。 百年戦争の始まり。以降、幾つかの国家間での統廃合を繰り返す。 1059年 ディリス、マーヴァール、ミューズの三国間において休戦条約締結。 以後、他の小国はマーヴァール王国に帰属し、連合王国と改名。 1089年 現在