さて、あなたはコクーンワールドについてご存知だろうか? 知っているなら そのまま本編へGO! である。知らないあなたはここで予備知識を身に付けてから読むのもまた一興。

World Gulde

歴史
 ファイブリア世界。かつて魔法が栄えたカスフォール帝国時代に、迫害された 聖職者たちは地下に穴を掘って逃げ出した。そしたらなんと! 巨大な空洞が現 れて、こいつは良いとそこを移住先に決めたわけ。その空洞の形をとって、そこ をクリュオ―古い言葉で「繭」もしくは「神殿」の意味―と名づけたのさ。  それから長い長い年月が経って、クリュオに住む人々は地上のことを忘れ去っ た。何せ掘り進めた穴は土を外まで運べずにふさがっていたし、ごたごたしてい ると記録なんて残らないものだし。かくしてクリュオはそれ自体で一つの世界と なったのでした。
種族
人間…普通の人間。ただし信仰を理由に逃げてきた人の子孫だけあって信心深い    人が多い。 ルーフウォーカー…種族としては人間。昔、魔法で重力を逆転させていた頃の遺          跡に住み着いている。つまり今は空洞の天井に住んでいる。          魔法が比較的身近。 ドワーフ…別名岩妖精もしくは山妖精。どっちも同じドワーフなのに、人間は別      の種族かと勘違い気味らしい。個人所有の考えがないので人間社会に      出るとトラブルあり。 シェレラ…地上にはいない、クリュオ特有の種族。複眼に4本腕、女性は背中に羽      がある(飛行能力はない)昆虫人間。巨大キノコの林立する森に住む閉      鎖的な種族、のはずなんですけど……。
魔法
真音魔術…世界は全て特殊な音によって作られているという理論に基づいた体系。      その音、「真音」によって物質に物事言いくるめる強気な魔法。 精霊魔法…あらゆる物質、生命に宿る各種精霊に頼み込んで奇跡を起こす。とにか      くおだてまくる卑屈になりそな魔法。 神聖魔法…神官がそれぞれの神様に助けを求めて起こす魔法。信者の数がおのれの      能力の強さに比例する神様の弱点をついた脅迫魔法。 呪曲…「真音」をメロディに織り込んで、聞く者、あるいは空間に影響を与える魔    法。効果が敵味方を問わないためはた迷惑な魔法。
主な神様と信者の性格
正義の神フォレス…悪を倒す正義の味方。ヒーローごっこが好きなのね。 戦の神ライリー…勝利こそが正義! どんな手を使っても勝てば官軍。 慈愛の女神ラーファ…全ての人に平等に愛を。一夜の愛もOKよん。 知識の神クーダ…「まず集めよ」いつまで「まず」の部分を続けるのか。 幸運の神コヒ=ア…運勢を司るとされるためよろず相談員。 混沌の神ダラディス…常に変化が必要さ。つまり意見がころころ変わる、弱小勢力。 鍛冶の神ボラケ…信者はドワーフ多し。伝統って大事なんだい。 酒と宴の女神メルメル…居酒屋の女将。お仕事お疲れ様、ささ、一杯。
詳しくは『コクーン・ワールド』全3巻(友野詳著、角川スニーカー文庫)を読む と楽しいかも。 そして『ティルト・ワールド』全3巻『アビス・ワールド』全3巻『ザ・ラスト・ オブ・ファイブリア』へと進んでいくのもありですな。

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